プカプカおさかな委員会

たかとけいたが日記やらなんやらを載せる場所です。おさかなも委員会も関係ありません。

【日記】掴めないやい

2023年1月20日(804日目/1422日目)

掴めないやい

 

 

覗く

 お休みだ〜。ディズニー行って懇親会して、やっとたどり着いた休日です。ただここでおうちでゆっくりする選択をしないのがぼくなんですよ……。今日は映画を観にいきました!映画を観るだけの日。ライブのついでに映画館に行くとかじゃなく、映画を観ることに一日を使った。この過ごし方は今年初めてですね。映画館に行くだけの日、最高ですよ。有楽町まで行って、映画館にこもっていた。今年は何本映画が観られるか楽しみですね!

 

 今日の1本目は『PERFECT DAYS』でした。評判が良いのは知ってたけど、公開されてからちょっと空いて観ることになっちゃったね。なんか、タイミング合わなくて……。なんなら最初はそこまで観るつもりなかったかも。単館系のイメージなのに、実際はそこそこ大きなシネコンでも上映されていてビックリしました。最近そういう作品が増えている気がする。全体的な作品の雰囲気がそっちに寄ってきているのか、大手配給会社がそういう作品も取るようになってきているのか……。真相は分からないけど、色々な作品が映画館で見られるのはいいことだ。

 

 結構好きな作品でした。こういう作品、好きよ。ぼくは日常を切り取ったような作品が好きなんです。特段大きな起承転結がなくても、我々の人生とリンクしていたら感情は動く。ぼくらの日常は映画になり得る。他人には見えないレベルで、我々の人生は動いている。そこってやっぱり他の人には感じられない部分ではあるんですよね。見えなかったり、見せなかったりで。だからこそ映画というある種の言い訳を使って、人の人生を覗くことで感情が動くのかもしれない。最高です。

 

 

外と内

 2本目は『ビヨンド・ユートピア 脱北』でした。北朝鮮から脱北する人たちに密着したドキュメンタリー。冒頭に「この作品は再現映像を使用していません」みたいな注意書きが表示されていたけど、中身観てビックリしたわ。あの内容で再現映像使ってないの? あと普通に普段見てる再現映像のクオリティの高さに驚いた。あの映像が本物なんだとしたら、再現映像ってめちゃめちゃクオリティ高いじゃん。そういう発見もありました。本質とは違うけど、そういう驚きもあった。

 

 脱北というものがいかにハードなのかを思い知らされました。脱北ってあんなに長いルートでやらなきゃいけないんだね。たしかに北朝鮮と同じ共産主義の国だと監視の目があるもんね。川を渡れば終わりじゃなくて、そこから更に何ヶ国も越えていかなければいけないらしい。準備段階からカウントすれば、数ヶ月を費やす必要がある。それだけの期間を犠牲にしてでも行われる脱北、重みがあるね。まさしく命懸けで人生を変える行動。北朝鮮で生きることと脱北すること、どちらも命懸けではある。

 

 この作品はただ脱北に密着するだけでなく、脱北した後や脱北に失敗したケースにも触れられている。あまり過激な言葉を使うつもりはないけど、北朝鮮国家による洗脳みたいな部分にも触れられていた。実際にその教育を受けてきた人の考え方も映されていた。なかなか過酷ですね……。ある意味北朝鮮が長い間国家として続いてきた理由も垣間見えたかもしれない。外から見えてるものと内から見えてるものってやっぱり違うから。内側から国家を変えることってやっぱり容易ではないし、その何段階も前のところから考えていかないといけない。

 

 

悔しすぎ

 最後は『サン・セバスチャンへ、ようこそ』。なんだこの映画……。わからなさすぎる。あんまりあらすじとか確認しないで観にいったんですけど、あまりにも分からなさすぎた。そんで観た後にあらすじ見てみたんだけど、それでも分からなかった。何? これどういう映画ですか? 難しすぎるし、難しすぎる感じがなさすぎる。あまりにも大衆映画のフリが上手すぎる。なんか、それっぽすぎるんだよ……。観てみてくれ。観てくれれば、ぼくが言ってる意味が伝わるはず。なんか理解できそうでできない。ムズムズするな、この映画。

 

 もう少し掘ってみたいな、この辺。自分の中で噛み砕きたい。なんかね、よくあるコメディー作品みたいな雰囲気は感じるんですよ。子気味いい調子で作品自体は進んでいく。名作映画のパロディーもあるし、なんとなくくすぐりみたいな要素も感じる。点としては理解できるんだけど、一本の作品として見たときの解釈が難しすぎる。なんなんだこの作品……。ぼくには早すぎたのかもしれない。少なくともこういうテンションで扱うテーマではないと思うわ。作品のテーマと雰囲気がズレているので、テンポが独特すぎる。ちょっとピーキーだわ。

 

 悔しいな〜。完全に理解できないとかそういうんじゃないんですよ。なんとなくテーマは伝わってくるし、要所要所で共感できたりもする。でもなんかな……。いざ全体を掴もうとすると、雲散霧消してしまう。これかなり難易度高くないですか? この作品を全体的に理解するのって、かなり難しい気がします。少なくともぼくにはできない。なんとなく尻尾見えてるから悔しいんだよな。この作品分かったときってめちゃめちゃ面白いと思うんだけどな……。語りたい。この作品、めちゃめちゃ誰かと語りたいタイプの作品かも。

 

 ぼくと語るために観てください。