プカプカおさかな委員会

たかとけいたが日記やらなんやらを載せる場所です。おさかなも委員会も関係ありません。

【日記】作り物の本気

2023年12月9日(762日目/1380日目)
作り物の本気


抜け出す

 やっと週末までたどり着いたぜ! 日曜に遊びにいくと一週間がシンドい。先週って日曜に遊びにいったっけ? それすら覚えてないわ……。それくらい疲れてます……。疲れてるけど、今日も遊びにいく。映画を観る日です今日は。年末って結構な勢いで作品が公開されるので、そのペースに合わせて映画館に行くとなかなかの頻度になる。来週も行くつもりだしな。忙しいですわホントに……。自分で忙しくしてるだけなんですけどね。人のせいみたいな言い方をしてはいけないね。

 

 本日の1本目は『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』でした。最高だったね……。ぼくはミュージカル作品が好きなんだけど、その中でもかなり好きな部類だった。『メリー・ポピンズ』とかと同じ部類の作品よな。こういうファンタジーに振り切ったミュージカルが大好きなんだぼくは。そもそもミュージカル自体が非日常のものではあるので、ファンタジーと合うのは当然と言えば当然なんですけどね。これくらいファンタジー感てんこ盛りの作品が一番楽しい。

 

 あとちゃんと踊るミュージカルっていいよね……。映画的じゃない方が楽しいのかも。舞台っぽいというか、ステージを前提としたミュージカルは良い。画角とか舞台装置とか、そこを気にするのって映画としてはある意味不自然ではあるじゃないですか。でもそこが個人的にはハマった。ミュージカルじゃなくてもそうなんだけどね。ぼくは作り物感のある映画が好きなのかもしれない。映画館が必ずしも非日常を提供する場所であるべきだとは思わないけど、日常から抜け出せる場所であるべきだとは思います。それを日常に落とし込むのは個人の判断だとして。

 

 

でっかいじゅう

 2本目は『ゴジラ-1.0』を観ました。こりゃスゴいわ。ぼく、実はあんまりゴジラ映画観てないんですよ。ハリウッド版のゴジラシリーズしか観てないかもしれない。『シン・ゴジラ』も観てないし、今回の作品もあんまり観るつもりはなかった。ただ上映スケジュール的に都合がよかったので、観ることにしたんです。そしたらこれがまぁ大当たりでしたわ……。あんまり期待してなかった分のアレもあるのかもしれないけど、結果として当たりでした。

 

 怖いゴジラ、最高ですね……。ハリウッド版のゴジラって、人類の仲間みたいに描かれることがあるんですよ。要は別の脅威に対する兵器というか、モンスターVSモンスターみたいな映され方をすることがある。でも根源的にはそういうことじゃないんだろうね。ぼくは初期のゴジラ作品を観ていないから分からないけど、ゴジラって本来こうなんじゃない? 人類を脅かす存在というか、我々の命を奪う存在だと思うんですよ。畏怖の対象として描かれたゴジラは最高ですね。

 

 人間ドラマとしても素晴らしかった。ゴジラの存在が人を変えるんですよ。大きなモンスターばかりに焦点が当てられてしまうけど、一人一人にそれぞれの生活がある。それがしっかりと感じられたし、登場人物がしっかりと人間だった。変に綺麗な表現をされるのではなく、全員が等身大の人間として生きていた。単に「怪物映画」として表現されないためにも、ここが感じられたのは大事だと思う。今年のベストに入ってくるかも。これってもしかして最近観た作品が入りやすい?

 

 

超える

 そして今日は3本で終わり。『ナポレオン』を観ました。ちょっと、あまりにも世界史すぎるな……。ぼくは大学受験で世界史を使ってたんですよ。もうきれいさっぱり忘れてるもんだと思ってたけど、意外と覚えてたな。あんだけいっぱい勉強したから、過去の自分のせいでネタバレを喰らいました。でもこれ不思議だよな。歴史モノって勉強してれば当然ネタバレを喰らうんだけど、それでも楽しく観られるんだもん。先の展開を知ってても楽しめる。こういう作品を作るのって大変だと思います。

 

 ひっくり返るとすら思ったもんな……。もうある程度のネタバレは許してくれ。ネタバレというか、歴史の教科書に載ってるレベルのことはそのまま話すわ。ナポレオンって勝ち戦だけじゃなくて、当然敗北を喫した戦いだってあるわけじゃないですか。ただその戦いがスクリーンで再現されたとして、なんか勝ちそうな感じがするもんな。これって相当スゴいことだと思うわ。演技力というか、演出力というか。映画というものが作り物を超えている証拠だと思う。

 

 フィクションって、所詮はフィクションなんですよ。これを受け手にどこまで信じ込ませるかが所謂クオリティみたいな部分なんだと思う。これは映画に限った話じゃなくてな。よく「引き込まれる」なんて表現が用いられるけど、ここが肝だと思うんですよ。如何に日常や常識から離れたところに連れていけるか。それをぼくは求めている。それを求めて映画館に行っているんです。日常との切り離しが作り物の醍醐味だと思います。

 

 珍しくマジメだな。