2023年11月26日(749日目/1367日目)
4本切り
脆い
日曜日……。今日はおうちにいるつもりだったんですが、気が変わったので映画を観にいきました。日曜日に出かけるのってめちゃめちゃ久しぶりかも。体力を回復し切れないまま平日を迎えるからあんまり出かける気分にはならないんだけど、今日はちょっと映画館に行きたくて……。やっぱり木曜の祝日からずっと家にいるのも無理があるみたい。ずっと家にいるのもそれはそれでシンドいからね。多少は家から出ないとダメなのかもしれない。同じ日々が続くのに耐えられないのかも。
今日の1本目は『ロスト・フライト』でした。ゲリラが占拠する島に飛行機が不時着するお話。やっぱり飛行機って危ないんだね……。そういう部分がメインではないけど、個人的にはゲリラとの戦いよりも飛行機が墜落するまでの場面の方がよっぽど怖かった。余計に飛行機乗れなくなったかもしれないわ。飛行機使う出張とかもう行けなくなるかもしれません。乗るだけでも怖いのに、不時着する可能性もあるんだから……。どういえ原理で動いてるかも分からないものに命は預けられないからね……。新幹線は分かるから。あれは東京からテリーマンが押してる。
もうちょっとマジメな話する? もう少し作品の内容に触れると、不時着した飛行機の乗客の中に移送中の犯罪者がいるんですよ。ただゲリラと戦ううえで、その力を借りるかどうかで意見が分かれる。これはまぁ、そうだよな。正義とか善悪ってものはかなり脆い概念なので、シチュエーション次第でどうとでも転ぶ。その中で「犯罪者」という後付けのレッテルをどこまで信用するのかは容易なことではない。これは相手が誰であるかはさほど重要ではなくて、個人の信念の問題になると思う。
YES
2本目は『首』。北野武の監督作品、なんだかんだ初めて観たかもしれない。ぼくは邦画に関しては全然観られていないので……。まぁ公開作品数自体も桁が違うんだとは思うけど、ぼくが映画館で観る本数は圧倒的に邦画以外の方が多い気がする。最近はそれがより顕著になってるかもな。大学生の頃はもう少し観てた気もする。これは行ってた映画館の特徴とかもあるけど……。最近はほぼ大手シネコンしか行けてないんだけど、そういうとこだと洋画とかの方が全然多いもん。その差はあると思います。あると思います!
なんか人がいっぱい死んでたし、痛そうな場面が多かったな……。観てて「ヒエ〜」ってなる場面が多々あった。あとぼくは日本史に疎いので、新鮮に観られました。歴史の授業にネタバレされずに済んだ。さすがに本能寺の変とか織田信長とかそれくらいは知ってるけど、細かい戦いまでは把握できてないから。だからそもそもこの作品が史実に忠実に基づいているのかも分からない。判断のしようがないです。まぁ多少の脚色はあったとしても、そんなに大きな改変はないはず。人間の心理とか駆け引きとかって面白いよね。
あと秋山準! プロレスラーの秋山準が出てました……。これはネタバレにはならないよな。出演してるとかの前情報がなかったもんだから、途中で出てきてビックリしました。どういう出演をしていたかは書かないけど。さすがにそれはネタバレだもんね。プロレスラーが映画に出るの、大好きです……。もっと言うと殺陣の中でプロレス技とか披露してるともっと最高。ロック様とかバティスタとか、もっと映画に出てください。ミズとかシナも出てくれ。『ネバー・サレンダー』シリーズ、復活してくれませんか……?
ギャップ
3本目に『劇場版 シルバニアファミリー フレアからのおくりもの』を観ました。シルバニアファミリーの映画を成人男性が一人で……。でも大人しかいなかったな。ぼくが観た回では子どもはいなかったです。この映画、子どもにハマるのか……? 上映後に撮影タイムがあって面白かった。子ども向けの作品だとこういう撮可タイムがあることがあるんだけど、ぼくは初体験だった。この映画、語りたい部分が多すぎるわ……。1年後くらいにちょっと語りたい。この映画を語るだけのラジオを撮りたいです。撮ろうや、誰か。
そして今日は4本目までいった。『ぼくは君たちを憎まないことにした』。これはなかなか面白いぞ。人間の感情ってそう簡単じゃないからね。あらすじは調べれば出てくるからここでは特に触れないけど、タイトルの場面が出てくるのが意外と序盤でビックリした。まぁむしろそこからが本番というか、その先の方がシンドいんだけど。大きな話でもあり、小さな話でもある。この台詞を「代弁」と感じる者もいれば、世界の片隅で起こった個人レベルの話と判断する人もいる。その差に関する当事者意識は全員が持つ必要がある。
「赦す」という態度と「赦さない」という感情は両立し得るものだし、「赦す」ということは「赦さない」ということでもある。相手に向けた言葉であり、自分に対する枷でもある。この自己矛盾が人を苦しめるんですよ。もっと平たく言えば理想と現実のギャップみたいなものではあるんだけど。そのうえで、我々は現実と向き合うことを強いられている。少なくともそれが正しいことであるかのように振る舞われる。何かに対して刃を向けるのが苦手な人ほど、苦しむんだと思う。
とても『シルバニアファミリー』の次に観る作品ではないな。