プカプカおさかな委員会

たかとけいたが日記やらなんやらを載せる場所です。おさかなも委員会も関係ありません。

【日記】アトラクの功罪

2023年9月9日(671日目/1289日目)

アトラクの功罪

 

 

君にも

 休みの日。今日は一日中映画を観にいく日です。2泊3日の出張をしたのに、家にいる選択をしなかったのは我ながら不思議ですね。ぼくって意外と活動的なのかも。まぁ外に出たってだけで、別に何かアクティブなことをしてるわけではないんですけど……。でも外に出るだけでエラいだろ。いっぱいお仕事した翌日なのに……。ちなみに今週は明日がおうちデーです。明日は一日中家にいようと思います。今日も8時くらいまで寝てたし、休めてはいるので安心してね。

 

 今日はまず『6月0日アイヒマンが処刑された日』を観ました。シネマカリテ、久々に行ったな。歴史が絡んでくるからハードルが高そうに思えるけど、全然そんなことはない。最低限の知識さえあれば理解できると思う。世界史のお勉強したことある人なら大丈夫なんじゃない? ぼくだって世界史なんて受験で使ってからそれっきりだけど、それでも理解できたぞ。なんなら世界史なんか知らんでも、一般教養的な部分があれば大丈夫だと思う。逆にハードルが高くなっている可能性もあるな。

 

 内容に触れよう。善悪は別にして、こういう形の青春も存在するとは思う。それは子どもの無邪気さだったり、無知が故に存在するものではあるけど。その大人と子どもの温度差というのが、ラストシーンに繋がっていた。彼は子どものときのあの青春が人生の軸になっていて、だからこそ今でもそれを拠り所にしている人生になっている。別に彼の落ち度とかそういうことではないけど、二元論で言うならこの作品はバッドエンドなんだと思う。第三者の立場から見ればトラテジーに分類されるような作品でした。

 

 

サイコー

 2本目は『アステロイド・シティ』。最高だった。めちゃめちゃ好きかも。今年観た作品でベストかもしれない。訳分かんない部分も多いけど、そこも含めて楽しい。ウェス・アンダーソンの作品を理解しようとしているのがナンセンスだと言われればそれまでなんだけど、この難解さも含めて味わうのが最大限の楽しみ方なのかもしれない。複雑というか、陳腐な表現を使えば「芸術的」ってワードが当てはまるんだと思う。でもあんまそういう言葉、使いたくないじゃん……。

 

 ウェス・アンダーソンの映画、黄色がちよな。色味が特殊すぎる。寒色の存在をまだ知らないのかもしれない。色使いが独特なんだけど、かと言ってそっちに意識が引っ張られることはない。静止画で見ると色味がかなり目立つんだけど、映画として観てるときには気にならないんだよな。これはスゴいと思う。奇抜さで目立つことは簡単だけど、そこと作品としてのクオリティのバランスを取ることは難しいから。偉そうか?

 

 もう一回観たいな〜! ぼくが好きな要素がたくさん入ってた。ネタバレとかあるからなかなか言及するのが難しい部分もあるんだけど、ぼくはめちゃめちゃ好きでした。こういう作品だっていいんですよ。分かりやすさとかメッセージ性とか、そういうものばかりを評価の尺度にする必要はない。極論、ぼくは作りたいものを作ってくれればいいと思っている。それが評価されるかどうかは別として、好きなものを作ってくれればいいです。もちろん稼ぐ作品も必要だとは思うけど、全てがそこに意識を向ける必要はない。

 

 

How to Socialize

 〆は『ホーンテッドマンション』でした。なるほどね〜。ご存知の通り、ディズニーランドにあるアトラクションを原作にした映画です。ちなみに同アトラクションを原作にした映画は過去にも作られている。しかもエディ・マーフィが主演でな。そっちも個人的には好きだよ。今回の作品は、過去の作品よりもアトラクションをフィーチャーしたものだった。アトラクションにかなり寄せた内容になってました。そのメリットデメリットはあるんだけどな。

 

 まずメリットから話そうか。もう今更言うまでもないとは思うんだけど、ぼくはディズニーランドに関しては詳しい方だと思う。端的に言うならオタクだよ。だからこそピクっと反応する部分はかなりあった。「おいおいこんなとこまでやってくれんの〜?」みたいにテンションの上がる場面が多かったな。日本だけじゃなく、海外のホーンテッドマンションの知識もあるとより面白いと思う。まぁ本国のアトラクションがベースになってるし、そこの知識があると楽しいかもな。正直言うと、世界に存在するホーンテッドマンションと関連アトラクションの知識は全部あった方がいい。

 

 マイナスな部分も話そう。じゃないとフェアじゃない。映画としてのクオリティは正直低いと思う。前述したようなアトラクションの知識が前提になってる部分がある。そこで喜んでもらうことを前提にしてるから、空手の人に楽しんでもらえるかは微妙だな。ファミリームービーの皮を被っているのに、構造がそれに倣っていない気がするんだよな。ただまぁ、ぼくは楽しめたから全然いいんだけど……。ちょっと足し算すぎるかも。肩に力入りすぎだよディズニーさん。原点に戻ってくれ。

 

 見失うなよ!