プカプカおさかな委員会

たかとけいたが日記やらなんやらを載せる場所です。おさかなも委員会も関係ありません。

【非日記】『オケラディスコ』に感じた未完成に対するワクワク

 

 

私立恵比寿中学 『オケラディスコ2023』」、というライブがある。

 

「オーケストラとディスコの融合」をテーマとしたこのライブは、今年初めて開催された。

 

第1回目の公演はパシフィコ横浜 国立大ホールで開催され、多くのファミリー(ファンの総称)を混乱させた。

t-k-t-official.hatenablog.com

詳しくはコチラ

 

そのライブに、再度行く。

 

「オケラディスコ」への理解をより深いものにすべく、第2回の東京国際フォーラム ホールA公演のレポを書こうと思います。

 

 

─2023年10月22日 日曜日

 

この日はライブ以外に特に予定もなかったため、朝から有楽町に向かった。

 

ライブ会場である東京国際フォーラムの近くには映画館がいくつかあるので、そこで映画を2本観た。

 

開場は17時だったので、映画を2本観てもかなり時間的には余裕があった。開場前物販にも行けたし。

 

暇だったので意味もなく歩いて東京駅まで行ってみたが、人が多すぎたので特に何をするわけでもなく帰ってきた。

 

時間があったので国際フォーラムの地下をフラフラしたりしていた。

 

「巡回警備中」と書かれたロボットが動いており、可愛かったので動画を撮ったりしていた。

 

ロボットとは別に普通に警備員さんもいたりして、全幅の信頼をロボットに置いているわけではなかったのが面白かった。

可愛い。

 

そうこうしている間に開場時間も近づいてきて、徐々にグッズを身に付けた人たちが増えてきた。

 

映画を観ているときにはエビ中グッズを見かけることなんてなかったのに、時間帯が変わるだけでこうも景色が変化するとは。

 

同じ日の同じ場所でも、見える景色が変わってきて不思議な感覚だった。

簡素な貼り紙だけど、それもまた良い。

 

そんなことを考えている間に開場時間を迎えた。

 

ぼくは会場前物販で買いたいものを既に手に入れていたので、まっすぐ座席へ向かう。

 

というか前回のパシフィコ横浜公演で一通りグッズは買ってるから、前回とデザインが違う生写真以外は特に買う必要もなかったんだよな。

 

ちなみにこの『オケラディスコ』では珍しく座席の券種がランク分けされており、前から5列目までは「プレミアム指定席」としてやや高額なチケットとなっていた。

 

ぼくは特に前列への拘りはないので(そりゃ前の方だったら嬉しいけど)、今回は普通の指定席を購入したんですよ。

 

そして獲得したのがこちらのお席になります。

 

7列目よ。

 

こんなことあります?

 

なんか、プレミアム指定席の方々とそこまで変わらないじゃないですか……。

 

しかもぼくの座席って下手側の端の方だったので、1列目~4列目が存在しなかったんですよ。

座席表 | ホールA | 東京国際フォーラム

 

要は実質3列目だったんです。

 

プレミアム指定席と普通の指定席とではざっくり8,000円ほどの差があるんだけど、そうなると多少の申し訳なさは感じるよな。

 

とはいえ何も不正をしたとかそういうわけではないので、純粋な気持ちで楽しむことにしました。

 

今回も女性のDJさんが現れ、『ebiture』のリミックスを流す。

 

パシフィコ横浜公演のときとは違うDJさんだったような気がする。あるいは髪色を変えたのか。

 

今回もDJさんからの立ち上げ指示があるまでは皆大人しく座って待っていた。

 

エビ中ファミリーはマナーがなってるからね……。

 

1.『ポンパラ ペコルナ パピヨッタ』

パシフィコ横浜公演同様、袖からメンバーが出てきて『五五三二八二〇』の曲をしゃんと立って歌い上げる。

 

ロックのようなオペラのような、それでいて合唱曲でもあるようなこの曲は『オケラディスコ』との親和性がかなりあった。

 

2.『参枚目のタフガキ』

この曲はオーケストラよりもディスコとしての要素を加味して選出されたような気がする。

 

分かりやすいディスコ観というか、ディスコに精通しない人間が持っているなんとなくのディスコに対するイメージにアジャストしてくるような曲なのでこういうライブには相応しいと思う。

 

3.『でかどんでん』

「でん! でん!」を聴くための曲。

 

前回のパシフィコ横浜公演に参加した人は各々の『オケラディスコ』像を見つけたのか、振りコピだけでなく思い思いの楽しみ方をしていた。

 

~MC~

ここでMCが挟まれ、お馴染みの自己紹介タイムとなった。

 

そんな自己紹介を聞きつつ、ぼくは「これ横浜とセトリ変わんないやつか……?」などと思っていた。

 

今年の『ファミえん』やぼくが初めて参加したライブである2021年の『大学芸会』もそうだが、新メンバーが加入してからしばらくの間は複数公演があるライブでもセトリが変わらないことはよくあるらしい。

 

今回も恐らくそのパターンであるだろうと、そんなことを察した。

 

ちなみに先に言ってしまうと、この推測は当たっていた。

 

そしてそのうえで、ぼくは度肝を抜かれた。

 

4.『歌え!踊れ!エビーダダ!』

この曲も『参枚目のタフガキ』に似たエレクトロ的な要素を持った曲なので、『オケラディスコ』によくマッチする。

 

同じ表題のライブとはいえ、こんな短い期間に2回も聴けるとは思わなかった。

 

5.『中人DANCE MUSIC』

エビ中バンドのリーダー、橋本しんさんの演奏から始まる曲入りが最高にカッコいい。

 

ぼくはファンクっぽい曲(『制服"報連相"ファンク』や『買い物しようと町田へ』、他グループだが『TOHOKU FUNKY RAIL』など)が好きなので、こういう曲だけを集めたライブもやってほしい。

 

6.『PLAYBACK』

オーケストラの壮大な演奏もあり、聴かせる曲としての演出に振り切っていた。着席直でもよかったくらい。

 

普段はカッコよく踊り上げるサビも、今回のライブでは堂々と歌い上げるような演出になっていた。

 

7.『Summer Glitter』

『ファミえん』のテーマ曲としてリリースされた(公演当時の)最新曲。この曲が披露されるってことはまだ夏ってことよな。

 

金管楽器もさることながら、イントロのギターも爽やかな雰囲気を演出していた。

 

~MC~

前回の公演との間にあったニュージーランドでのライブの話をメンバーがしていた。

 

オーケストラに対しニュージーランドへの渡航経験でマウントを取るアイドル、他にいますか?

 

8.『ジブンアップデート』

ディスコとオーケストラ、そしてバンドを一番感じたのはこの曲だったかもしれない。

 

個人的にはこの曲はカップリング曲以上の魅力や可能性を秘めていると思っています。

 

9.『シンガロン・シンガソン

前回の公演ではそのダンス要素からディスコ寄りだと感じていたが、そうではなかった。

 

オーケストラだわ、この曲。

 

オーケストラによって何倍にも魅力が引き出された曲でした。

 

ヘドバンの前にゆのぴがポニーテールを締め直しているのが良かったです。

 

10.『日進月歩』

ライブの性質上「オーケストラ/ディスコ」というものについて語りがちになってしまうが、この曲はメンバーの歌唱が光っていた。

 

もちろんどの曲も良いんだけど、オーケストラやディスコの要素に食われることなく、まるでその要素と闘うかのように歌い上げていた。

 

~MC~

このMCではメンバーがオーケストラのメンバーに質問を投げかけていた。

 

よっぴっぴとオーボエ界の葉加瀬太郎さんね、覚えました。

 

11.『宇宙は砂時計』

着生パート1曲目はライブ常連のこの曲。アルバム私立恵比寿中学の中では一番ライブで聴いている気がする。

 

この曲で真山の完全復活を感じた。

 

12.『星の数え方』

音源にはないイントロが付け足されており、このライブならではの味わい方を楽しむことができた。

 

もちろんそれに負けないくらい、歌唱でも圧倒されました。

 

13.『まっすぐ』

イントロの中響き渡る安本さんのフェイクで、会場がひりつくような心地よい緊張感に包まれた。

 

ののかまるだけでなく、妹メンの歌唱力の成長を感じる曲だった。

 

~MC~

このMCでは前回の公演でも話題に上がったディスコの定義について語られていた。

 

橋本しん先生の有難いディスコの歴史講座もあり、メンバーがディスコに対する理解を深めていました。

 

しんさん、ちょっと納得いってなさそうな部分もあったけどな。

 

このMCの終了時に安本さんがステージ上におらず、ちょっとザワザワしていた。メンバーは「まぁすぐに帰ってくるでしょ!」と言っていたが。

 

14.『One More Time』

たまげた。

 

ここまではパシフィコ横浜公演と全く同じセトリだったが、前回の〆だったこの曲をこの位置に持ってきた。

 

そしてこの瞬間、ぼくはMC終わりに安本さんがいなかった理由を全て察した。

 

DJブースに颯爽と現れる安本彩花

 

パシフィコ横浜公演では何となくフワフワした感じで披露されていたこの曲が、一気に会場のボルテージを上げるような役割を果たしていた。

 

楽曲って披露する順番を変えるだけでここまで違った見え方がするのか。

 

15.『ハイタテキ!』

前回はMC明けだったこの曲も、披露順が変わることでかなり見え方は違っていた。

 

前曲で盛り上がった会場が、更にテンションを上げていくのが肌で感じられた。

 

16.『感情電車』

オーケストラの要素を容赦なく浴びれるようなこの曲は、エビ中の歌唱も相まって何か一つの、ハッピーエンドのようにも感じられた。

 

この曲が『オケラディスコ』のライブとしての完成度をグッと高めているような気がする。

 

17.『なないろ』

パシフィコ横浜公演では披露されなかったこの曲。ぼくは直接その時をエビ中と一緒に過ごしてはいないが、東京国際フォーラムで披露されることに意味があることくらいは知っている。

 

オーケストラの演奏を受けて力いっぱいに歌唱するメンバーたちと、銀テープの中で思い思いの楽しみ方をするファン。

 

ライブの締め方としては、これ以上ないような光景だったと思います。

 

その後MCを挟み、壮大なアウトロとともにライブは幕を閉じました。

 

 

『オケラディスコ』の完成形

前回のパシフィコ横浜公演の感想としては、正直微妙なところではあったんです。

 

まぁそれはぼくがディスコ要素を期待しすぎたというのもあるとはおもうんですが。

 

ただそのライブのあとに、エビ中の担当マネージャーの藤井校長がこんなツイートをいしていて。

 

今回の東京国際フォーラム公演はこの「ブラッシュアップ」をお見舞いされるような、そんなライブでした。

 

分かりやすい変化はセトリ順だったんだろうけど、きっとそれ以上にいろんな工夫があったんだと思う。

 

同じテーマの公演で、ほとんど同じセトリ内容でもここまで感じるものが違ってくるのかと。

 

正直前回の時点では「来年も2公演あるなら片方だけの参加でもいいかな……」と思っていた。

 

でもこのクオリティを見せつけてくれるなら、喜んで両日参加をしようと思います。

 

年間スケジュールに組み込まれるような、恒例のライブになればいいなと思いました。

 

『オケラディスコ』の完成形はまだ見えないけど、その過程を楽しめるようなライブだと思った。

 

だからこそ初年度に参加できたことは、とてもよかったと思います。

 

 

余談

最初に話したように、今回の座席はめちゃめちゃ前だったんです。

 

ただステージの下手端よりも更に左側だったんですよ。

 

なので真正面にはドデカいスピーカーが設置されておりました。

 

その結果、ライブ終了時には耳が破壊されていた。

 

前方の席だからって手放しで喜べるとは限らないね。

毎回こんな席ではやっていけない。