プカプカおさかな委員会

たかとけいたが日記やらなんやらを載せる場所です。おさかなも委員会も関係ありません。

【日記】感想思想

2023年8月12日(643日目/1261日目)

感想思想

 

 

成る

 3連休中日! だけど個人的にはただの土曜日です! なぜなら昨日が休日出勤だったから……。ただの土曜日だよ。文句はない。自分で選んだ休日出勤だし、2日間の休みは確保できてるし。文句はないけど、ただみんながみんな3連休だとは思うなよ? ただの土日のヤツだっている。もっと言うなら、暦通りじゃない可能性だってあるから……。ちなみにうちの会社はお盆休みがないので、マイナスの意味で暦通りです。これも別に文句はないです。ただ!な?分かるよな……?

 

 限られた2日間の休日なので、今日はいっぱい出かけました。まずは髪を切りに……。もうこうなったらこっからの一日の流れも決定したようなもんだけどな。髪切った後って映画観にいくことしかしない。髪切ったときって、髪短くなるよな。めちゃめちゃ当たり前のことを言っている。でも「短くなったな〜!」って感じ、スゴいしませんか?ぼくは月一ペースで切ってるのでそんなにバッサリ短くしてるわけではないけど、それでも短くなった感覚はある。1ヶ月でもそれなりに伸びてるってことですか? 人間の髪は一ヶ月で約1cm伸びるらしい。そんなにじゃない? 1cmを短くするだけでそんなに減った感覚するのかな。

 

 ぼくの目指している髪型に少しずつ近づいてきたぞ。社会性を持ち合わせていない髪型になりたい。社会人らしさみたいなものを一切持ち合わせていない人間になりたいんですぼくは。デタラメになった人から解放される世界なので……。この調子で社会人らしさを喪っていきたい。見た目だけでいいので、無職になりたい。それだけで自由に生きている感覚って全然変わってくると思う。髪型って大事なんですね。ここまで生き方に影響を与えてくるとは思わなかった。髪型一つ変えるだけでここまで違うとは……。偉大です。

 

 

差異

 その後はいつも通り映画館に行きました。『マイ・エレメント』を観た。同時上映の話からしますか? 『カールじいさんのデート』が短編として同時上映されていた。過去の長編作品の続編が短編になるの、いいよね。アフターストーリーが観られるのは嬉しい。内容はあんまり好きではなかったけどな。続編を作ることのリスクって、前作の内容にブレか生じる可能性があるということなんですよ。キャラクター像に要素が加わることで変わってくるものがある。今回に関してはあまり好きではなかった。

 

 じゃあ本編の話を……。ネタバレの注意喚起として毎回タイトルを冒頭に載せてるの、この日記のエラいとこよね。こっちの内容はかなり好きだった。一番分かりやすいテーマはいわゆる多様性のようなものだとは思うんだけど、それ以外の部分もぼくはかなり好きだった。繋がりって、結局は呪いなんですよ。そこを理解していないと、他者理解には繋がらない。あるいは理解していたとしてもそこの齟齬には繋がり得る。ここが多様性の理解に対する一つのハードルではある気はする。

 

 意識していないものも含めて、家族としての繋がりってとても強いものだと思うんです。それは外から見えるものもそうだし、当人たちの間にしか感じられないものも存在する。この繋がりの価値は外から評価すべきものではなくて、当事者のみが決めるべきものだと思う。もちろんその判断がどう見えるかはあるけど、少なくとも点数を付けるようなものではない。ただ他者の協力によってより良いものになる可能性はあるし、そこに向かって進んでいく選択肢も存在はすると思う。モノの見え方は一つじゃないので、自分とは異なる視界を持つ人間の存在が救いになることもある。

 

 

意味

 そして『バービー』を観ました。観るかどうかギリギリまで怪しかったけどな。元々はめちゃめちゃ興味があった。観るつもりでいた。でも本国のプロモーションがね……。ぼくは結構その辺カッチリしてるんで。思想と行動がしっかり繋がってるタイプです。ここで言う「思想」は右とか左手とかそういうことじゃなくてね。自分の正しいと思うことから外れたものに対してはNOを突きつけるタイプなんで。おかげでアップリンクにはもう何年も行っていない。これは何年だって言い続けるからな。好きな映画館だったのに……。なんちゅうことをしてくれたんだ。

 

 内容はとても良かった。社会的に根付いているミソジニーに対するアンチテーゼとしてのフェミニズムの提示と、それと同時に揶揄としての「フェミニズム」というワードに対する否定的な意味も込められていた。これが女性のための映画だという見方は違うと思うわ。性別に拘った話ではなく、全ての個人に対する応援のような作品になっていた。もちろん男性社会の中で生きる女性へのメッセージでもあれば、その中でフェミニズム的思想を持つ男性にも意味を持っている。そして何より、フェミニズムへの嫌悪感を抱く人間へのメッセージを一番感じた。

 

 今の世の中って誰がどう見ても男性優位ではあるんですよ。それに対してバランスを取ろうとする動きはたしかにあって、その動きへの嫌悪感を持つ人は少なからず存在する。これは男女問わずな。どの考え方が正しいとかぼくがどう考えてるとかそんな話をここでするつもりはないんだけど、この映画はその全ての考え方に対して救いの道を見せるような作品だったと思います。少なくともぼくの立場からはそう見えた。そしてそれはある意味で甘えでもあり、綺麗事でもあるとは思う。もっと言うなら暴力的な提示ですらある。ただそれも含めて、この作品が持つ意味は大きい。少なくとも事勿れ主義よりはよっぽどマシ。

 

 伝わってますか?