プカプカおさかな委員会

たかとけいたが日記やらなんやらを載せる場所です。おさかなも委員会も関係ありません。

【日記】狂専門家(マッドスペシャリスト)

f:id:T_K_T_official:20211105212457j:plain

2021年11月10日(3日目/621日目)

狂専門家(マッドスペシャリスト)

 

「専門家」の曖昧さ

 こんばんは、たかとけいたです。3日目にしてそれっぽい導入を初めてしてみた。あと日記なのにその日にあったことと全然関係ない話ばっかしててごめんね。今日もそれです。今日はぼくが最近ずっと考えてることについて話したいと思います。

 

 「専門家」っているじゃん? 世の中には色々なものがあって、それぞれに知識を持つ専門家が存在する訳ですよ。学問的な分野ももちろんだけど、テーマパークとが大型ショッピングモールとかの専門家も最近は見かけるね。

 

 この「専門家」って別に資格じゃないから、特に学問的でないジャンルにおいては明確な線引きがあるものではないじゃないですか。何となく周りよりも知識があって、かつ知名度もそこそこあれば自薦か他薦かは分からないけどまぁ専門家を名乗ることは可能なわけですよ。

 

 いや、このシステムおかしくない? 「専門家」よ? 「ちょっと人より知ってますマン」とかなら別にいいとは思うけど、専門家に定義や基準が存在しないのってどうなのよ。

 

 だってそもそも「専門家」ってその分野に対する需要があるから役割として成立してるんでしょ? なのに研究とか論文が根拠として存在しない知識を発言して「専門家」なのおかしないか?

 

 しかもこれ厄介なことに知識って基本的には相対評価じゃないですか。周りより知ってるとか知らないとかそういう判断しかできないじゃん。天井なんてないんだし。そんなん言ったらじゃあぼくが今「スーパービッグペンギンドラゴン」っていう架空の存在を概念として創り出したとして、ぼく以外の人はSBPD(スーパービッグペンギンドラゴン)に対する知識なんか0なわけでしょ。でもぼくは彼らが空飛べることとか、火吐けることとか、シャボン玉が大好きなこととか知ってるのよ。したらぼくSBPD専門家名乗っていいの?

 

 だから学術的でない分野に存在する「専門家」って個人的にはなんかヤダなって感じるのよ。おこがましいとは思わんかね……。

 

 

専門家はみんな正気

 ただな、だからと言って学問の分野にいる専門家に何の疑問もないわけじゃないんだよ。ぼくは彼らも信用していない。いや、正確には信用しないようにしている。

 

 例えば、専門家ってニュースとかによく出演するじゃないですか。犯罪があれば犯罪学の専門家、異常気象があれば気象学の専門家、感染病の大流行があれば疫学の専門家、といった具合に。それでそれぞれの分野の専門的なコメントをしたりしてますよね。

 

 もちろんそのコメントは彼らの分野に存在する研究や論文を根拠とした発言なんですよ。

 

 ……本当か?

 

 本当に彼らはしっかりとした科学的根拠に基づいた発言をしているのか?

 

 例えば、日本海カニの不漁が続いているというニュースが報じられたとしましょうよ。それに対して専門家が「地球温暖化による海水温の上昇が原因である」という発言をしました。

 

 これ、ぼくが今適当に考えたんだけどめちゃめちゃそれっぽいよな。これが嘘だったとしても気付かなくない?

 

 こういう風に、専門家がそれらしい嘘をついても誰も見抜けなくないか? もちろん、その分野に対してある程度の知識がある人はその発言が誤りであることに気付くんだろうけど、そうじゃない人がほとんどなわけじゃないですか。だからこそ「専門家」に対する需要が存在してるんだし。

 

 ぼくたちは専門家に対して、「盲目的」とすら表現できるような信頼をしているんじゃないですか? それは広く見れば「知識」に対する信仰でもあるだろうし、多くの人が「科学は正しい」と考えているからこその現象なのかもしれないね。

 

 でもさ、じゃあテレビやインターネットに出てくる専門家全員がちょっとずつ、知識がない人にはバレない程度の嘘ついたらどないする? 今は幸い正気の専門家しかいない(あるいは大多数を占めている)けど、狂専門家(マッドスペシャリスト)が世界中で大量発生したらどないする?

 

 おそらくそれぞれの分野自体には一切の影響がないだろうけど、その分野に対する知見のないたくさんの人が誤った認識をするようになって、誤りが常識になった世界が構成されていくんじゃないかな。残念なことにこの世の「常識」はマジョリティーのことを指しているので……。

 

 この構造、めちゃくちゃだろ。ぼくたちは「専門家が正しいことを言っている」ということを前提にして生活しているんだぞ! 別に彼らを疑えって言ってるわけじゃないけど、この性善説な考えに全乗っかりするのがぼくはめちゃめちゃ怖い。人間、信用してないので。

 

 誤解されないように言っておくが、もちろんぼくだって専門家の言うことは信じてるぞ! ただどっかでそれを疑う気持ちを持つようにしてるというか、身の回りにあるもの全てをやたらめったらインプットすればいいってのは危険だなって思ってる。冷笑的とも表現できるけど、どこかで自分を第三者的な立場から見ることも必要なのかなと思いながら生活してます。専門家がどうこう以前に、そうしないと真偽を見分ける力はどんどん衰えていくだろうし、専門家がついたバレない嘘以上の【偽】もこの世にはポイ捨てされたペットボトル以上に転がってるんだから。

 

 もちろんこの辺のスタンスは個人の自由だし、あくまでぼくはこういう考えで生きてますよーっていう話ね。そもそも専門家の話だって、「コイツ嘘ついてるんじゃないだろうな~」って常に疑ってたらそれもそれで根拠のある知識に対するアレルギーみたいなものになる可能性だってあるし。基本信じながら、頭の端っこではそれに対して疑いを持てるようなバランスのリテラシーでいたいなってことよ。

 

 ただ狂専門家が出てきたらとんでもないことになるぞ。だからぼくたちが本来信用すべきなのは知識ではなくてその先にある根拠だってことは忘れないようにしたい。だって狂専門家が出てきた結果常識が変わり始めて、「カニは毒があるので食べてはいけない」とかなったらどうするよ? 武力闘争しかないだろ? 「水族館は危険思想を植え付ける惧れがあるので閉鎖」ってなったらどないする? 武器を手に取るだろ?

 

 そんなことを考えながら、ぼくは今日もTwitterで「昨日バズッたツイート一覧」を見ています。

 

 Twitterの方がよっぽど狂ってる人の人口多いだろ。

 

 

forms.gle