プカプカおさかな委員会

たかとけいたが日記やらなんやらを載せる場所です。おさかなも委員会も関係ありません。

【非日記】初めてワンマンに行ったら感情でブン殴られた話


─2023年12月29日

……また横浜?

 

今年何度目か分かりませんが、ぼくは横浜にいました。

 

エビ中FCイベント・春ツアー千穐楽・『kyo-do?』特典会・オケラディスコとあったので5回目かな。

 

これ以外にも遊びに来たり仕事で来たりはしているはず。そんなに何度も来る街か?

 

ただ横浜に来るのは何度目かだが、今回はぼくにとって初めてのことが一つある。

 

それはいぎなり東北産の単独ライブに参戦するということ……。

 

今までエビ中だけを追っかけてきましたが、9月の『トライアングルプラネット』でいぎなり東北産と出会い、そのまま11月の『秋田分校』でパフォーマンスを観た帰りにこのワンマンのチケットを購入した。

 

今回ぼくが観にいくライブは『いぎなり東北産 2023年大一番ライブ ~いぎなり伝説への幕開け~』というタイトルで、この『大一番ライブ』とは毎年年末にいぎなり東北産が大きなハコで公演するライブのことを指すらしい。

 

エビ中のライブも初めて行ったのは2021年の『大学芸会』だし、初参加のライブはやっぱりこういう王道ど真ん中のライブが相応しいのかもしれない。

 

ちなみに今回は当然FCなど加入しておらず、一般発売中のチケットを購入したため座席はあまり良いとは言えない位置ではあった。細かい場所が知りたい方はパシフィコ横浜の座席表をネットで検索してくれればいいと思うんだけど、1階の最後列だったんです。まぁエビ中のFCイベでも1階最後列を引き当てたのでなんとなくの景色は想像がついたし、モニターもあるので特に心配はしていなかった。もちろん前列でのライブも楽しいが、最後列は最後列なりの楽しみ方をしようと思ってたんです。それがまさか、あんなことになるなんて……。

充電が危ないね。

 

~開場

今回のライブは17時開場・18時開演だったのですが、ぼくは午前中に映画を観たりなんだりしていたので16時半くらいにパシフィコ横浜に着きました。物販は入場してから買う派なので、開場前物販とかも狙わずにゆっくり行った。

 

到着してまず目に入ってきたのがこの光景。

『ぱくぱくうーたん村』の幻覚かと……。

パシフィコ横浜・国立大ホールの入り口の前に、キッチンカーが何台も並んでいるんです。

 

『走れ!Yeah家Car』という公式フードエリアが営業しており、メンバー公認フードも販売されていた。どこかの山中湖でも見た光景だぜ……。

 

もちろんこの情報は事前に公式アナウンスがあったわけですが、まさかこんなところでやってるとは思わなかった。パシフィコ横浜ってもっといつもキッチンカーとかが出てる場所あるじゃん。みなとみらい抜けてきたところの広場とか、この入場スペースの横の原っぱみたいなとことか。わざわざこんなことで営業すんの? 面白すぎて写真撮ってしまった。

幟のデザインレイアウトにもなんか、既視感が……。

 

到着してしばらくするとなんとなく列が作成され始め、入場待機列が形成されてきたのでぼくも並ぶ。これが会場予定時刻の10分前くらい。

 

列に並びながら皆産(東北産ファンの総称)を見ていて感じたのですが、東北産もなかなか女性ファンが多い気がする。ぼくは東北産とエビ中以外の現場には行ったことがないんですが、エビ中って女性ファンが多いってよく言われるじゃないですか。でも東北産も同じような感じじゃない? あと特に若い年代の女性が多かった気がする。大学生とか高校生とか、それくらいの人が多かった。まぁエビ中よりもそもそも若いグループだし、そういうのもあるのかもしれない。

 

そんなことを考えながら待っていたのですが、待てども待てども会場しない。しばらくするとスタッフの方から「座席整理のため会場が遅れてます」とのアナウンスが。「座席整理とは?」なんてことを考えながら、待つしかないので開場を待っていた。まぁエビ中も開場遅れがちだし、これくらいのトラブルには慣れている。

 

でも15分待つとは思わないよね~! このまま結局開場まで15分待ちました。ただそのおかげで見られた光景がある。入場待機列が何度も折り返して、めちゃめちゃ伸びているんです。今回のパシフィコ横浜は東北産にとってはかなり挑戦的なくらい大きなハコだと聞いていたが、あれだけの人を集めているんだというのが目に見えるかたちで分かった。まぁNIWAKAなので知らんけど。

 

そして開場予定時刻から15分経ったところでとりあえず開場。ただ座席は引き続き整理中とのことで、ロビーまでの入場ではあった。まぁとりあえずロビーに入れたので、物販コーナーに行ってお買い物をしました。衣服が増えていくよ~!

 

ロビーには東北産の活動拠点である仙台と渋谷で開催された『いぎなり東北ミュージアム ~伝説への決起集会~』で皆産が記入した寄せ書きが飾られていた。写真は片方しか撮っていないが、きちんと仙台と渋谷の両方の寄せ書きがありました。ぼくも渋谷の方には行ったが、寄せ書きは書いてないんだよな。こういうの参加しないタイプのオタクだから……。静かに生きています。

 

そして17:40頃にようやく客席エリアへの案内が始まりました。ロビー開放から25分ほどあったので、その間に入場してた人たちがずっと客席入場を待っていてロビーの人口密度がとんでもないことになっていた。ロビー入場も途中で一旦止めればよかったじゃん……。でも寒い中外で待たせるわけにもいかんもんな。難しいな。

 

開場が遅れれば当然その分入場も遅れるわけで、客席への入場が始まってしばらくしても人の流れが落ち着くことはなかった。かなりの人数がロビーにいたってことですね。それを見て「開演も遅れるな……」と直感で分かりました。だって開演時間近づいてもまだ人の流れ落ち着かないんだもん。始めらんないわな、そりゃ。そして案の定開演予定時刻から10分ほど経ったところで直前アナウンスが。最終的には18:15頃になってアタックが上がっていき、客席も暗くなっていきました。

 

そんなこんなで、開演です。

 

 

本編

本編のスタートはいつもの出囃子ではなく、モニターに映し出されるエピローグのようなものでした。どうやら今回のライブは『いぎなり伝説の幕開け』というタイトルに沿ったコンセプトらしく、「9人のアイドル戦士が9本の剣を探し、伝説の翼を手に入れる」ことが目的だと告げられる。恐らくドラクエとか、そういう王道ファンタジー的なことなんだろう。ドラクエも詳しくないから分かんないけど。

 

そうして舞台上のミニターが左右に分かれると、その間から9人のメンバーの姿が。

 

1.『天下一品~みちのく革命~』

1曲目から!?

 

楽しすぎるでしょ、こんなライブ……。

 

ぼくがこの曲をライブで聴くのは2回目なんですが、1回目は初見のときだったんです。だからコールとか知ってる状態で聴くのは初めてで……。

 

アンセムソングをドアタマに持ってくるのはアツすぎる。このライブの盛り上がりはここで既に決まっていたのかもしれない。

 

2.『トラベル』

うさぎ! うさぎ!

 

Twitterとかを見た感じ、ライブでやるのは久しぶりだったんですかね?

 

東北産にはライブで盛り上がるような曲が多いように感じるが、この楽曲もその一つだと思う。

 

3.『いただきランチャー』

ペースがスゴいって……。

 

ライブの序盤からこんなに飛ばしていくの?

 

個人的にはアゲ曲が大好きなので嬉しい。ぼくが東北産にハマったのは、こういう勢いが理由の部分も大いにあると思う。序盤からフルスロットルで走っていくような、こっちが必死にしがみついていかないとついていけないようなライブは楽しい。

 

4.『No Make』

ペース……。

 

いつかの公式TikTokでこの曲が「ライブでイントロが流れたときの盛り上がりがスゴい曲」みたいな紹介をされていたのを思い出した。個人的には特にそこまで大好きな曲とかではないが、たしかにイントロが流れたときの盛り上がり方はとてつもなかった。

 

そして実際のパフォーマンスを目にすると、その理由も分かったような気がする。あの癖になるようなダンスと、歌唱。そりゃライブ人気出るわ。

 

~MC~

アゲ曲を4曲続けてパフォーマンスしたところでようやくMCが。前述の通り今回は「アイドル戦士」という設定なので、一人一人が戦士っぽい自己紹介をしていく。エビ中と違って個人の自己紹介とかあんまりないのかな。

 

そして自己紹介が終わると2本の剣が上手と下手に1本ずつ置かれていた。なるほど、剣はこうやって集めていくのね……。台座に刺さった剣を前に、あのイントロが……。

 

5.『青春修学旅行』

これ、ぼくが一番ライブで観てみたかった曲です!

 

曲中で観客席と一緒に枕投げをするんですよ。意味分かんないでしょ? 今回は残念ながら枕投げはなかったんですが、それを抜きにしても楽しい。この曲は楽しすぎる。コールと振りだけでも十分楽しいですよ。

 

この曲観れただけでもかなり嬉しかった。今度は枕投げしてるとこ観てみたいです。

 

そしてこの曲を通して2本の剣をゲット。こういうシステムで集めていくらしい。

 

6.『HiGHER,HiGHER!!』

フォーメーションダンスがカッコいいんだ……。

 

あんまりエビ中でそういう曲ってないから、新鮮だったかもしれない。

 

そしてこの曲で事件は起きました。

 

曲の途中でメンバーたちが舞台から通路に降りてくるではありませんか!

 

さっきぼくが言ったこと、覚えてる?

 

今回の座席、最後列だったんですよ……。

 

メンバーたちは中央通路だけじゃなくて、なんかもうありとあらゆる通路を闊歩しておりまして。ぼくの後ろにある通路にも来てたんです。

 

最後列が最前列に変わった瞬間ですよ皆さん! 事件ですよ!

 

最近東北産にハマった人ってぼくみたいに一般チケットで買ってるから、普通に考えればステージから遠いんですよ。でもそこまで降りるってのは素晴らしい。新規とかNIWAKAを大事にしている演出でした。感動した。

 

7.『Chim Chim Chim Knee

この曲もめちゃめちゃ好き。東北産の曲で入場曲にするなら確実に候補の一つ。

 

言いたいことなんとなく伝わるよな? この曲、入場曲にしたくない?

 

ややマイナーめな曲だと思っていたので、ライブで聴くことができてうれしかったです。

 

8.『re;star』

書き忘れてたんですが、6曲目で舞台から降りてきてからまだ舞台に戻ってないから。センターステージが作られていて、そこでパフォーマンスをしていた。

 

センターステージだけじゃなくて、通路に何ヶ所かサブステージみたいなものが組まれていたので、1階席なら割とどこからでも観られたと思う。『ファミえん』みたいだったな。

 

試練

「試練って何?」って話ですよね……。サブステージのある通路に剣がまた設置されていて、それを手に入れるには試練を達成しなければいけないとのことだった。ちなみにこの場面への誘導として試練のことを知らずに剣に触ったメンバーに電流が流れる、みたいなシーンがあったのだが、その流れでカメラマンさんが倒されてました。「ハシャギすぎたねゴメンね」みたいなことを言っていた。

 

試練の内容は「ラップ」。それぞれ今年の振り返りやら東北のプレゼンやらをテーマに即興ラップを披露する。個人的にはガッチガチに企画めいたパートはライブにはなくてもいいとは思うのだけれど、まぁこういうMC的にやるのはアリかな……。でも休憩はさせてあげてください。

 

結局挑戦した全員が不合格となったところで、ギャル杜さんが「全然ダメだね……」と言い放ち急に「二千円」で韻を踏み始める。そして「二千円」で韻を踏んでつながったのがこの曲。

 

9.『未成年』

これまた楽しい曲じゃないッスか……。ねぇ?

 

この曲は歌ってて絶対楽しいよな。シャウトが入っている曲は良い曲だ。

 

「アゥ!」ってとこ、楽しすぎ。

 

そしてラップをできたということで、3本目の剣もここでゲット。

 

試練

ラップの試練が終わったと思ったら、続けざまに次の試練が。

 

今回のテーマは即興ダンス。即興ダンスというかみんなジェスチャーゲームみたいな感じだったけどな。踊ってる人いた?吉瀬さんのみ?

 

「伝説のアイドル」というテーマのときにじゅっちがももクロ踊って不合格貰ってましたが、これに対して不合格出すことの意味考えたらちょっと怖いよな。舞台裏とPA席の大人たち、ヒヤヒヤしてそう。

 

そしてここでも全員不合格とのことで、次の曲への導入へ。

 

10.『伊達サンバ』

『伊達サンバ』! 好きな曲です……。東北産は好きな曲ばっかりなんだけどね。

 

映像も含めてライブでやってるのは初めて観たんですが、この曲って意外とコールする場所ないんだね。もっとやんややんや言いながら観る曲だと思ってた。でも最高でした。あとこの曲のときには舞台上に戻っていた。

 

そして無事に4本目の剣をゲット。

 

試練

試練ってこんなペースで入ってくんの?

 

ここはたしか「可愛いセリフを言え」みたいなやつだった気がする。細かい文言は覚えてないが、内容としてはそう。そしてどのタイミングで降りてきたかは忘れたが、またセンターステージでやっていた。

 

ここに関してはもうふったにさんに尽きると思うわ。全員Twitterで言ってたけど。あれが不合格ならもう誰も合格できないと思います。

 

そして吉瀬さんが「私も言いたくなってきちゃった~」の導入からのこの曲。

 

11.『テキーナ』

あら! いいんですか?

 

この曲ってセリフパートが基本的にアドリブじゃないですか。だからこそ殺傷能力の高い曲だと思うんですけど。その曲をあの試練のあとに持ってくる勇気、スゴいと思います。

 

そしてその試練で披露された全員のコメントを優に超えてくるセリフを聴くことができて光栄です。なるほどね、みんなハマるわけだわ。

 

そうして5本目の剣もゲット。再び全員が舞台上へ。

 

試練

また試練? そもそもセトリに「試練」って入れるのって合ってるの?

 

ここの試練は「変顔」。進行上挑戦者全員が不合格になったんですが、ラッキーさんホントに悔しそうでしたね。というかクオリティーがスゴかった。ホントにアイドルか?

 

そして「みんなで変顔すれば合格できるよ!」という謎理論の元、次の曲へ。

 

12.『うぢらとおめだづ』

カーニバーーーーール!

 

この曲は楽しすぎるので、一日摂取量に上限を設けてほしい。あんま同じ曲複数回聴けるライブとかはないけど……。

 

曲終わりに全員が変顔をして、ここでも剣をゲット。ギャル杜さんの変顔だけが記憶に残っている。スゴい顔してましたね……。

 

13.『深夜特急

舞台が一度暗転し、この曲へ。急にしっかり聴かせてくるからビックリした。着席パートかと思ったわ。

 

東北産もみんな歌が上手いよな……。ライブが楽しい方に目が向きがちだが、そのライブをノイズなく楽しめているのは歌唱力が安定しているからだと思う。

 

14.『Fly Out』

舞台上からメンバーが消えると同時に、この曲のイントロが流れ始める。そのまま2分くらいは流れてたんじゃないかな……。あまりに長いのでみんな座り始めていた。「衣装替えかな?」なんて思っていると、急に客席が明るくなった。

 

「2階席にも来ちゃいました~!(意訳)」との声が。どうやらバックから2階席まで移動していたらしい。めちゃめちゃ大変じゃん。

 

ぼくは1階席後方なので、2階席の真下の席。どんなに上を向いても直接は観えないのでモニターを観ていたが、どうやら2階席にもサブステージが設置されていたらしい。素晴らしいね……。

 

15.『シャチョサン』

あ~! 一番好きな曲です……。ありがとう……。

 

一番好きな曲なんですが、未だにライブで観られたことはなくて。まぁ東北産の曲聴くようになってからまだ1回しかライブ行ってなかったんですけど。

 

ホントに一番好きなんです、この曲……。ライブで聴けてよかった。ただ惜しむらくは2階でのパフォーマンスだったということ……。ぼくはモニターを通してしか観られなかった。楽しみは次に取っておこう。

 

そして2階席サブステージの前に雑に剣が置かれていたのでここでもゲット。残すところは2本。

 

『いぎなり魔曲』

衣装替えとかのインターバルで流す曲があるってのはいいよね。

 

ただこの曲の最中も必死に階段を下りてたと考えると頭が下がります。エスカレーター使ってくれ。

 

16.『結び』

良い曲ですよね……。

 

言うことないみたいになっちゃったな。音源でしか聴いたことなかったけど、ライブでやるなら1曲目とかそれくらいのイメージだった。後半戦1曲目ってことだったのかな。もはや折り返しなんてとうに過ぎていそうな曲数ですが……。

 

17.『メタハンマー』

やった~! 一番好きな曲です。一番好きな曲が2曲あったっていいだろ……。そしてこれも入場曲にしたい曲。

 

振りがカッコいいんだよな……。この曲は振りコピ曲。楽しすぎる。

 

ぼくは基本的に治安の悪い歌詞が大好きなので、この曲みたいに攻撃的なのはキャッキャ言いながら聴いてます。

 

最終試練

試練のこと、すっかり忘れてたな。

 

今回は「観客のみんなと一緒にボルテージを上げろ」というもの。要は盛り上がればいい。そしてこの試練が最終となるので、残す2本の剣が両方賭けられている。

 

「ボルテージを上げる」とか言われちゃうと、アゲ曲期待しちゃうよね……。

 

18.『どっち?こっち?どうすっぺ!』

アゲ曲期待しといてよかった~。

 

この曲も楽しい。東北産はライブで聴くと楽しい曲が多くて素晴らしいと思います。アゲ曲聴きにライブ来てる部分もあるので、今後も積極的にアゲ曲作ってください。

 

19.『微妙』

おうおうおう。

 

風の噂で「干され曲」だと聞いていたんですが、初めて来たワンマンで聴くことができて光栄です。

 

アイドルのデスボってなかなか聞く機会ないからね。喉を大事にしてください。

 

20.『わざとあざとエキスパート』

この曲の入り、めちゃめちゃ良かったな。『微妙』のハードなサウンドから急にポップにつないでいて、気持ちがよかった。

 

そんでもう、全員踊れんのよなこの曲……。TikTokであんだけバズったら当然なんですかね。こういう曲が一つあるのって、かなり強みだと思います。全員が盛り上がれる曲は大切。

 

21.『服を着て、恋したい』

ぼくが東北産を聴き始めたときに一番最初にハマった曲。アゲ曲かは分からないが、このパートで聴くことができてよかった。

 

「世界が気持ち悪いおかげで今日も私が最高だわ」というセリフ、かなり深い。この一文だけで何千文字も文章書けるくらいだと思います。

 

そしてノンストップでの4曲を通してボルテージも最高潮となり、残りの2本の剣もゲット。これで9本全てが揃った。

 

その9本の剣をそれぞれのメンバーが持って次の曲へ。

 

22.『ワンダフル東北』

剣持ってやるの!?

 

この曲って通常であれば団扇を持ってパフォーマンスするのですが、今回はその代わりに剣を持って歌っていた。前代未聞だろ、剣持って歌うアイドル。

 

ただめちゃめちゃカッコよかった。剣が最高だったな。ぼくもああいう剣が欲しい。

 

23.『Whatever』

全員が集めた剣を台座に置く演出のあと、この曲へ。

 

ぼくはこの曲をライブで聴いたことも、ライブでやっている映像を観たこともなかったけど、なんとなくこの曲が来るような気がしていた。なんなんだろうね。そういう静けさがあの場にはあった。

 

白黒のモニターに映し出されるメンバーがカッコよかったです。

 

MC

全ての剣を集めたということで、ここでMCが。「今までは全部台本だったから、ここからは素で~」などと元も子もないことを言っていた。面白いな。

 

今年の振り返りとしてシンデレラグループ選出やツアーなどを挙げつつ、話題は来年の抱負へ。「3ヶ月ハワイ」とか「制服で寺修行」とか、マトモな意見が一つも出ていなかった。

 

そしてライブも終盤であることが告げられ、今年リリースの曲のパフォーマンスへ。

 

24.『ゾンビソサエティー』

これもいい曲ですよね。コールとかがないアゲ曲って感じ。

 

『秋田分校』でも聴いてはいるが、何度聴いても楽しい。初披露はスタプラフェス』だったはずだが、そこからもう何曲も新曲出してるってことか……。スゴいな。

 

25.『恋愛フィルター』

配信されている中ではこれが一番新曲か。初披露されたのって先月くらいよな、たしか。

 

ライブで観るのは初めてだったわけですが、こういう感じの曲だったんだね。若干のエビ中っぽさを感じた。

 

MC

最後のMCはメンバー全員が神妙な面持ちで横一列になって並んでいた。開場全体もその雰囲気に飲まれて静まり返ったところで、リーダーの橘花怜が口を開いた。

 

彼女たちが毎年年末に『大一番ライブ』として大きな開場でライブをしていて、今年はパシフィコ横浜にたどり着いたこと。そして本来であれば、今年のパシフィコ横浜を満員にして、来年の大一番ライブは予てからの目標としていた武道館での開催を目指していたこと。しかし今回のパシフィコ横浜を満員にすることは叶わなかったということ。最後には彼女の口から、来年の大一番ライブも同じ日程(12/29)で、同じ会場のパシフィコ横浜で開催されることが発表された。ただこの発表は決して喜ばしいものではなく、会場全体もどこか暗いムードに包まれていた。

 

26.『旅の途中』

「私たちの今の感情を歌った曲です」という導入から披露されたのがこの曲。新曲ですね。

 

悔しさを直接ぶつけられてるような、そんな歌詞とメロディーでした。新曲ではあるが、「この曲を聴くライブが二度とないといいな」と思うくらいだった。

 

最後はステージ上のモニターが閉じていき、メンバーを隠して終幕となりました。

 

 

総括

前半のアゲ曲が別のライブかと思えるくらい、重く暗い雰囲気で幕を閉じたライブでした。泣いてる人もいた。

 

もちろん彼女たちが武道館に立つことを目標として活動してきていることなんてその場にいた全員知っているはずだし、その場に届かない悔しさは全員が同じように感じていると思う。ただあの雰囲気は、『大一番ライブ』という一年の集大成となるライブであの感情をぶつけられたことに対するものなんだと思う。

 

こんなライブ、観たことないもん。観たことないし、こんなライブがあるなんて考えたこともなかった。かれんくんの発言って、彼女がそういう意味を含めていたかどうかは別として「今回のライブは興行として失敗だった」って受け取れるものですからね。ライブに来ている人に対して、こういう内容をぶつけられることってなかなかできないと思う。もちろん観にきている我々だってそんなこと言われるとは想定してないし。

 

ただぼくはこれをマイナスなこととか、「そんなことするべきじゃない」って考えているわけじゃない。むしろ感動した。グループとファンの間の信頼関係というか、そういうものがないとできないと思う。普通だったらウソでも「今日は楽しかったです!」とかなんとか言っといて、来年の会場なんか数ヶ月後に発表したりするじゃん。でもそうせずにあの場で感情をぶつけたのは、それを受け止めて、一緒に歩んでくれるという信頼があるが故の行為だと思う。もちろんあの発言によって悲しい気持ちになった人もいるとは思うけど、あの行為自体にぼくは希望を感じた。あの場でああいうこと言えるのって幸せなことだと思うよ。

 

それからあの場で「今年は満員にできなかった」「来年もパシフィコ横浜で」と発言することの怖さよ。普通言えないよここまで。じゃあもし来年またパシフィコ横浜を満員にできなかったらどうするの? それを想像したときに、最悪の選択肢だって見えてきてしまうわけじゃないですか。自らを背水の陣に追い込んだんです。でもそこまでオープンにするっていうのは、あの場にいる全員と一緒に闘っていくという気持ちがあるからだと思う。あの発言を聞いてしまった時点で、我々は全員当事者になったんです。それだけでもあの場で言う意味はあった。

 

たしかに正直演出とかなんやらで違和感を感じる部分はあったし、エビ中のライブと遜色ないかと言われるとそういうわけでもなかったと思う。ただいぎなり東北産というグループの武器は、「感情」なんだなと。アイドルというものが非日常を提供するものなのであれば、そういう意味ではアイドルらしくはないかもしれないけど、生の感情を見せるということはむしろアイドルにとって大きな武器になり得るのかもしれない。アイドルらしくないことが、彼女たちの個性なのかもしれない。そんなことを感じた初単独ライブでした。

 

 

余談

ぼくは感情を見せつけられるのに弱いので、東北産と一緒に歩んでいくことにしました……。

今後はエビ中との二刀流でやっていきます。

 

それから東北産のペンライト、何?

「いぎなり吹き流しペンライト」という名前らしい。

 

こんなんもう、ほぼ近接武器だろ。