プカプカおさかな委員会

たかとけいたが日記やらなんやらを載せる場所です。おさかなも委員会も関係ありません。

【日記】苦手と苦手でも

2024年9月6日(1034日目/1652日目)

苦手と苦手でも

 

 

コンテンツ

 お仕事。本日も浅草です。お仕事がなかったら、2日連続で浅草に行くことなんて一生なかっただろうな……。観光だとしても連日行くようなことはない。一日で全部見られるからね、浅草にあるもの。というかそもそも浅草って浅草寺以外になんかあんの? ぼく、浅草を知らないです。浅草寺が全てだと思っている。そもそも街の規模としてもそこまで大きくはないじゃないですか。浅草寺周辺は見るものがいっぱいあるけど、それ以外にはない気がする。

 

 海外観光客、いっぱいいたな……。いろんなとこからいろんな言語が聞こえてきて面白かった。不思議なもんで、勉強したことなくても耳にすればなんとなくどの言語か分かるもんなんだよな。これは外大にいたからなのか、それともそんなん関係なしに今の時代だからなのか。日本語以外のコンテンツを取り込むことなんていくらでもありますからね。ちゃんとスペイン語も聞こえてきましたよ。聞こえてきたときにスペイン語って分かったし。内容を理解していたかどうかは別として。

 

 でも海外の人が着物を着て写真撮ったりしてるのを見ると、なんかいいなと思ってしまう。ぼくが観光地としての魅力を一切感じないとこでも、ちゃんと観光地として楽しまれてるんだなって……。バカにしてるわけではないです。表現が難しいな。日本をちゃんと観光地として楽しんでくれている人がいること、なんかよくないですか? 曲がりなりにも観光地でバイトをしていた身としては、ああいう風景をまた見られたことが幸せだった。人が楽しんでる姿、いいですからね。ぼくにはそういうまっすぐな心もある。

 

 

キツい

 昨日お仕事が終わって浅草駅に向かって歩いてたら、後ろからめちゃめちゃ大きな声が聞こえてきたんですよ。「昼飲みでもして気持ちよくなってる人かな〜」って思ってたら、人力車の車夫さんでした。めちゃめちゃ大きい声でガイドをしていただけだった。ビックリした〜。人力車に乗ってた海外の人、ちょっと気圧されてたしな。そっちが勝つことあるんだ。英語で説明してたんだけど、なんかスタバとか紹介してなかった?なんでよりによって海外にあるものを……。そういうユーモアか?

 

 ぼく、ああいうのってできない気がする。積極的なコミュニケーション、難しいです。特に日本人が相手だった場合……。海外の人だったらなんかいける気がするわ。それはぼくの経験上ね。バイトのときも、海外の人とおしゃべりするのは楽しかったし。やっぱり自分の母語じゃない言葉を使うってのは楽しいよ。基本的に外国語学習って一人でやるものじゃないですか。座学がベースになってる中で、そういう実戦経験を積むってのは楽しい。それで言葉が通じれば一つの成功体験ではあるし。

 

 でも日本人相手はな……。まず、人見知りしちゃうかも。その後で頑張ろうとはするけど、無理をしている自分に耐えられなくなる。もうこんなんどうしようもないわ。車夫、やらなくて正解だったかも。一回やろうとしたんですよ、ノリで。でもやらなくて正解でしたね……。なんか職場のノリとかもキツそうだし。彼らが悪いわけじゃない。ああいう明るい雰囲気に当てられると、体調悪くなっちゃうんです。これはぼくが悪いだけだから。分かってるから。でも治せないんだ……。アレルギーだと思ってください。

 

 

コミュニケーション

 でも車夫さん、同時に尊敬もしていますよ。ぼくが昨日見かけた人たちは、みんな海外の人を乗せてたんです。そんでその人たちに一生懸命英語で説明してたんですよ。これは素晴らしいですよね。説明も聞こえてきたんですけど、お世辞にも上手な英語とは言えないんですよ。発音もカタカナ英語だし文法も滅茶苦茶。でも説明してたし、伝わってたんです。本があるのかもしれないけど、だとしてもこの姿勢は素晴らしいと思う。

 

 ぼくは大学4年間外国語を勉強してきたわけですが、言語コミュニケーションに正解なんてないと思うんですよ。もちろん文法や発音とかにおける正解はある。でも教科書に載ってるのはあくまで「正解」ってだけで、それ自体は正しさではないと思うんです。言葉っていうのは所詮一つのコミュニケーションツールなので、コミュニケーションが成立すればそれが正しさなんです。だから喩え勢い任せだろうがなんだろうが、コミュニケーションが成立してる時点でそれが正しいんですよ。

 

 学校の英語のテストで100点が取れる人と昨日見た車夫さんとの間に、コミュニケーションツールとしての英語能力の差ってないと思うんです。五角形の中でどれが優れているかってだけで。実際自分の立場だったとしても、海外の人がカタコトでも日本語を話してくれたら理解しようとするじゃないですか。コミュニケーションって双方向のものなので、協力的な受け手がいればだいたいは通じるわけですよ。殊観光で来てる人なんて、その地のことが理解したくてそういうガイドとかを受けてるんだから。ほとんどのコミュニケーションなんて無理やりにでも突き進んでりゃ成立しますよ。

 

 そういうもんだから。