─2024年12月29日
自宅から電車で約1時間、横浜駅に来ました。
(この日は家から渋谷駅まで2時間歩いたので2時間40分かかっている)
横浜、今年何回目ですかね……。
『新春大学芸会』『エビ中メンバーの自習』『ぽーランド』と、今年も何かと来る機会のある街だった。全部ライブではあるが。
そして年内最後となる今回の訪問も、もちろんライブです。
ところで皆さん、去年もこの時期にぼくが横浜を訪れたのを覚えていますか?
この時期というか、ちょうど1年前、2023年12月29日にここ横浜に来ている。
去年のこの日に横浜に来た理由は、『いぎなり東北産2023年大一番ライブ〜いぎなり伝説への幕開け〜』に行くためだった。
ぼくが初めて参加したいぎなり東北産のワンマンライブ、そこでぼくは度肝を抜かれる体験をしました。
細かい内容は去年書いたライブレポを読んでほしいんですけど、去年のライブで今年のライブの開催が発表されたんです。
パシフィコ横浜を満員にできなかった彼女たちが、ちょうど1年後に同じ会場に戻ってきて、パシフィコ横浜を満員にするという「リベンジ」を宣言した。
その約束のライブを見届けるため、ぼくは横浜にいました。
〜開場
今回のライブは去年同様17時開場・18時開演だった。ぼくがパシフィコ横浜に着いたのが12時半くらいでした。この日は13時半から開場前物販が開始するので、そのために早めに会場に来た。
到着すると既に列ができていた。とはいえ物販の開始時間までもまだ1時間くらいあったので、その前に『走れ!Yeah家Car』を見ることに。
この『走れ!Yeah家Car』、平たく言うとキッチンカーです。メンバーリクエストのメニューがあったり、一品買う毎にメンバーのステッカーがランダムで一枚貰えたりする。
ぼくはこういうときにはケチらずお金を使うべきだと思っているので、とりあえずいくつか買うことにしました。お目当てのステッカーは安杜羽加さんです。1/9の確率を狙う。
まずはその安杜さんリクエストメニューであるカニクリームコロッケ改め「わかにくりーむコロッケ」を購入。コロッケが食べたかったとかそういうわけではないですが、とりあえず験担ぎみたいな感じでわかりんリクエストメニューを購入。結果は……。
葉月さんでした。まぁ1/9の確率なので、1回目で出るとは思っていない。人生そんなに都合よくいくわけがないので。
続いて『喫茶MADE IN TOHOKU』へ。ここはドリンクのお店で、各メンバーのリクエストドリンクが取り扱われている。ここでもギャル杜さんリクエストメニューのココアを。ココア、正直かなりありがたかった。パシフィコって海沿いなのもあってめちゃめちゃ寒いんですよ……。わかりんリクエストメニューじゃなくてもココア頼んでたかも。
そしてここでもステッカーを頂きました。今回は……。
北美さん。まぁまぁまぁ……。こういうもんだから、ランダムなんて。ここで気がついたんですが、このシステムはダブりが発生する可能性がある。同じ店で連続で貰ったらダブらないかもしれないけど、別のお店で買うのは結構リスキーかも。でも同じもの何個も食べられないし、腹を括りました。食べたいものも食べたいから。
それとこれは余談ですが、ココアがほぼお湯だった。ちゃんとココアではあるんですよ? これちゃんと言っておかないと、クレームみたいになっちゃうからな……。ぼくが普段自分で作るココアって、めちゃめちゃ濃いめにしてるんですよ。ぼくは甘けりゃ甘いだけいいと思ってるので。その気持ちで飲んだから、お湯くらいの薄さに感じた。濃いめに慣れてるといいことないわ。
ココアを飲んで身体を温めたところで、13時になったので物販の列に並ぶ。開場前物販の開始までまだ30分ほどあったが、ほかにやることもないのでとりあえず並びながら日記を書く。今回は普通の物販の他に『キャプテンくじ』というものが用意されていて、ぼくはまずこちらの列に並んだ。一会計につき上限5回とのことだったので、とりあえず5回回す。結果はまずまずだったんですが、ここでも安杜さんが出ない……。これだからランダム商法は……。
そしてキャプテンくじとは別で列が形成されていた物販にも並ぶ。今回のライブのグッズは一通り事前通販で買っていたので、ここでは事前通販で取り扱いのなかった生写真を購入。今回の生写真、各メンバーの生誕祭衣装だったんですよ……。これはお財布の紐も緩みます。
ぼく、基本的にライブに行ったときの生写真は3セット買うって決めてるんです。生写真って直筆サインが入ってる当たりがあるんですけど、それがだいたい10セットに一枚と言われている(エビ中だと)。だからおみくじ感覚で、3セットだけ買うことにしてるんです。だけど生誕祭衣装よ……? これを3セットだけとか、何をふざけたことを……。10セットですね、これは。
ただいざ並ぶと上限が5セットだったので、とりあえず5セットだけ購入。サインはなかったですが、写真自体が最高だったので問題ありません。
あとこれは余談ですが、Tシャツやタオルは物販開始早々に結構売り切れが出ていた。おそらく事前通販での残数が会場販売に回ってるので、事前通販で相当売れたんだね……。いつもは送料をケチって通販では買わないのですが、今回は購入しといて正解でした。
お目当てのものも一通り手に入れられたので、ここからは再度フードファイトへ……。
続いて頂いたのは桜ひなのさんリクエストの「完全無欠のきりたんぽ♡(味噌焼き)」。えっと、これはですね……。桜ひなのさんのキャッチコピーが「KMB(完全無欠の美少女)」なんですよ。だからそれをもじった商品名ですね。きりたんぽの何がどうなっていれば完全無欠なのかは、ぼくにもちょっと分からないです……。
これ、めちゃめちゃ美味しかった。そもそもぼく、きりたんぽ好きなんですよ。『秋田分校』で秋田に行ったときに初めて食べたんですけど。あと味噌焼き、お菓子みたいで美味しい。ぼくはお菓子みたいな味がする食べ物が大好きなんだ……。そしてここで出たステッカーは……。
じゅっち! なるほどね〜! はいはいはい……。まぁ、ランダムですから。仕方ない仕方ない……。被ってないだけマシ。被ってないだけマシだけど、我慢できるのもここまでだぞ、とだけ……。
ここで寒さも厳しくなってきたので一度近くのショッピングモールへ避難。お腹もパンパンでしたし……。そもそもぼくは少食なんだ。
ワールドポーターズでドンキを見たり、コスモワールドを散歩したりしてから再度パシフィコへ戻る。
物販・キャプテンくじ共に列がかなり引いていたので、それぞれ2周目へ。どちらも10回ずつやりたかったので……。
まずはキャプテンくじへ。1回目は安杜さんに恵まれなかったので、今回こそは……。ガラガラを5回回す。上位賞はナシ。そんなんは別にどうだっていいです。問題は中身だから。そしてランダム景品を開封。星型缶バッジ・ミニタペストリーキーホルダーでわかりん獲得です。最高ですね。
そして生写真も追加の5セットを購入。ここでは葉月さんのサインをゲット。ぼく、ゆなちゃんのサインに恵まれているのかもしれない。これまでも2枚くらい出たことがあるんですよ。他のメンバーはかれんくんが1枚とラッキーさんが1枚とかだった気がする(もういちいち「ラッキーさん」とか説明しないので各々調べてください)。
不親切なライブレポだ。
キャプテンくじでは安杜さん、生写真ではわかりんではないにしてもサイン入りをゲットしたので、いい流れが来ていると判断し再度キッチンカーへ。正直お腹的にもこれがラストチャンス。
最後は北美さんリクエストの「フリフRINEポテト★」を。理由は簡単、ぼくはポテトが好きだからです。世界で2番目に好きな食べ物です、ポテト。一番はポップコーン。ところがここに並んでいるときに、ちょっと不穏な出来事が。
ぼくの5組ほど前に並んでいる人がお会計終わった段階で安杜さんを引いてたんです。このときのぼくの頭の中、今からフル尺で説明しますね。
「あっえっわかりん出てる? わかりん出てんじゃん。これランダムだけど、多分順番よな? メンバー9人分が順番に入ってるよな? だとしたらマズいんじゃない? これどういう順番だ? MCのときの並び順か? MCの並び順で入ってる? シャッフルとかされてないよな? だとしたらぼく、マズくない? あと8枚配らないと一周しないもんな。前に何人並んでる? 5人? じゃあダメか……? でも『一商品につき一枚』だから、前で並んでる人がいっぱい買えば一周するか? でもポテトそんな食べないよな……。どうする? 並び直すか? でも並び直したとてどうなるか分からんよな……。あっ列動いてる。動いてます! ぼくの番近づいてるわ……。どうすんだコレ。何が正解? 分かんない……。分かんないよ……。でもシャッフルしてる可能性もあるもんな! ないか! ないわ。わざわざシャッフルなんかしないわ……。どうする? でもこういうとき、並び直してもいいことないかも! 仕方ないか……。運命、受け入れよう。自分が貰うべきものを貰って、出た結果を受け入れましょう。こういうの楽しむのもまた一興だから! あっぼくの番!はい買った! 買いました! これが運命! ここで出たステッカーがぼくの運命です! どんな結果になっても受け入れましょう! はいせ~の!」
これがぼくの「リベンジ」です。
開場
そうこうしている間に開場時間も近づいてきたので待機列に並ぶ。今回は17時開場なので、10分前くらいから並び始めた。会場時間が開演時間の1時間前だと、大箱でのライブに来たって感じがしますよね。ライブハウスとかだと45分前とかだったりするので。
しかしここで問題発生。開場時間になっても列が進まない。どうやら開場が遅れているとのこと。これ、去年もこうでしたね……。
去年は開場が15分遅れたので、今年もそれくらいかなと思いながら開場を待っていた。だが待てども待てども……。パシフィコ横浜は海沿いの会場。日も落ちたこの時間に吹く海風は非常に厳しく、体温が少しずつ奪われていくのを感じます。
最終的に25分ほど経ったところでロビー開場となりました。通常の開場であれば一気に座席まで進めるけど、まだ観客席の準備が整っていないらしい。そのためロビーまでの開場になりました。
ですがロビーにもキャパがあるので、後ろの方の人は引き続き外で待ち続ける事態に。ぼくは中に入れましたが、外にはまだ待ち続ける人たちが見える。中は暖かいけど、手放しで喜びづらい……。
そしてそのまま客席内の準備が整わず、なんだかんだ開演予定時刻の18時に。この段階で未だロビー内で待たされ続けている。まさかここまでの開場遅れになるとは……。
最終的にここから更に10分ほど遅れて観客席への開場となった。ここから会場外の人たちも入場するので、最終的には30分ほど遅れて開演となりました。
本編
客入れBGMが『旅の途中』に切り替わる。この曲は去年の『いぎなり伝説の幕開け』で初披露された曲であり、パシフィコ横浜を満員にできなかった彼女たちの、闘いの一年を表現する曲でもあった。客入れBGMではあるけど、本編の0曲目とも言えるのではないでしょうか。個人的にはここから本編が始まっていた。
ぼく、今回の座席が去年と1席しか変わらなかったんですよ。ホントたまたまなんですけど、去年ライブを観た席の1席隣の席番だった。だからこの席で『旅の途中』を聴くと、1年前のあの景色が鮮明に浮かんできました。メンバーも皆産(いぎなり東北産ファンの総称)も悔しい思いをしたあの1年前のライブ。そしてそこから1年かけて積み重ねてきたものを思い出しながら聴いていました。目を瞑って客入れBGMを聴いたの、初めてかもしれない。
『旅の途中』が終わると客電が暗くなり、オープニングムービーが始まる。プレゼントボックスが開いて、中にはドールのような立ち姿のメンバーが。一人ひとりがアップになって映された後に、ステージにある大きなリボンが開き、お菓子の家のようなセットとメンバーが登場した。なるほど、去年とは全く違うコンセプトでした。個人的にはリベンジ感を全面に出してバチバチでいくものだと思っていたので、可愛さを打ち出したセットと衣装に驚いた。そして立ち位置が、ステージ上にあったリボンのようなフォーメーションになっている。衣裳もどこかのMVで見たものだぞ! ということは、1曲目はあの曲でしょう!
1.『チョコスプレー♡』
イェイイェイ! オープニングは今年リリースされたこの曲。一年間行ってきた『毎月都内近郊フリー巡業』でも撮可曲として披露されることが多く、TikTokでも拡散されてきた。パシフィコ横浜を満員にするのに大きく貢献した楽曲だと思います。そしてこの曲、ほぼ全員が踊れる。観客席はのっけからダンスフロアと化していました。
2.『わざとあざとエキスパート』
ここではお菓子作りのようなプロップを持ちながら楽曲を披露。東北産の元祖バズり曲ですね。これもみんな踊れる曲なので、開場のボルテージは序盤にしてブチ上がりでした。ちなみに後のMCで明かされるんですが、葉月さんはここのお菓子作りで納豆を作っていたらしい。お菓子とかじゃないんだ。
3.『シャニムニポジティボー』(ショートver.)
ホントに……? 『チョコスプ』『わざとあざと』ときたら、次に続く曲はみんな同じものを予想してたと思います。ですがその予想を裏切って、まさかの『シャニムニポジティボー』……? ぼく、初めてライブで観られました。安杜さんフィーチャー曲だと勝手に思ってるので、パシフィコで観られて最高でした。ここも世界観に合った大きなキャンディを持っての披露でした。
4.『うぢらとおめだづ』
カーニバーーール! 可愛い楽曲が続く中、突然始まるカーニバル……。ぼくが大好きなアゲ曲なんですが、なかなかライブで出会えなかったりする。最高にバカになれるこの曲が、大好きなんです……。そしてここでは曲終わりにメンバーが一人ひとり可愛い台詞を披露。るんちゃんの「養って?」しか覚えていないんですが……。
5.『服を着て、恋したい』
こちらも『フリー巡業』の撮可曲として2024年は大活躍でした。TikTokでもUSENにも選出されたし、もしかしたらファンじゃない人が一番聴いた曲は『服恋』なのかもしれない。曲中には天使の羽が生えたピンクのクマのぬいぐるみも登場し、メンバーがぬいぐるみを回し合いながらカメラにアピール。最終的には放り投げられていましたが……。
6.『Trophy Girl』(ショートver.)
これもまたアゲ曲。ショートver.だったのが残念ですが……。ライブ、基本的に全曲フル尺でやってほしいです。メドレーとかならまだしも、そうじゃないならフル尺で観たい。とはいえ短くても盛り上がれるのがこの曲……。アゲ曲の中では一年で割と聴く機会の多い曲だったかもしれない。身近にあるアゲ曲、大事。
~MC~
ここで最初のMC。いつもの自己紹介に続き、今回の公演が”完全完売”したことを発表。見切れ席も含めて完売を達成したの、素晴らしいですね……。毎月フリーライブを行ったり一年かけてパシフィコの宣伝をしたり、地道に努力を積み重ねてきた結果が目に見えるかたちで表れると嬉しい。この一年は我々にとっても闘いだったので……。そしてひなもんの「完売ってことは、”大勝利”ってことだよねぇ!」のフリから次の曲へ。
7.『大勝利宣言』
オイ! オイ! 4月にリリースされたアルバム『東北産万博』に収録されているこの曲。大好きです……。そしてここで「勝」と書かれたフラッグを手に、メンバーは客席へ。センター通路にあるお立ち台で踊りながら、ステージ上には『リベンジライブ』のロゴが入った旗を持ったスタッフが。ここで同じ事務所のアイドルとかじゃなくスタッフさんを使う東北産のアットホームさ。観客・スタッフ・メンバーが一体となってこの”大勝利”を祝っている、最高に幸せな空間でした。今回のライブのサムネを作るとしたらこの曲。
8.『feeling』
この曲、いいよね……。コールというか、イントロで観客が一緒に歌うパートがあるんですよ。あの「良いライブ」感というかなんというか……。双方向のライブって楽しい。これがライブに行く理由の一つですよね。ぼくは音源を求めてライブに行っているわけではないから。「体験」を求めている。
9.『ウィンターのアゲアゲバッコーン!』
冬なので『アゲバコ』聴かないとね……。この曲は「お・も・ち!」コールが楽しい。意味分かんないですけどね、知らない人からしたら。アイドルの曲中にお餅のコールをするなんて思わないだろうし、「モチRAP」とか聴いたら余計謎だろうな。ぼくも何も知らない状態で「モチRAP」とか言われても想像できないもん。もちのラップって何? 今でもそれは思います。
10.『Papa』(ショートver.)
ここからは2グループに分かれてのユニット披露。この曲は北美・葉月・吉瀬・藤谷ユニットが披露。ハンディカメラでお互いを映しながらのパフォーマンスでした。これ、いいね……。あとイスに座ってのダンスもよかったです。そもそもこの曲ってレア曲ですか? 初めて聴けました……。
11.『コンビニエント・エゴ』(ショートver.)
こちらは律月・安杜・橘・桜・伊達ユニットで披露。そもそもこの曲をライブで聴けたこともなかったので、イントロが流れた段階でプチ興奮。そしてわかーやが二人で出てきたところでテンションが振り切れる。カッコいい系の曲、最高に似合うメンバーですから……。そしたらまさかの5人で披露。ユニットが何個に分けられているか分からなかったから、まさかここで一気に5人も出てくると思わなかった。ステージ上で5人並んで歌う姿、カッコよかったです。そして曲終わりに赤い垂れ幕が2本天井から降りてくる。
12.『Chim Chim Chim Knee』(ショートver.)
その幕にメンバーが隠れるかたちで始まったのがこの曲。これまたカッコいい曲です。その幕の後ろから姿を現したメンバーが歌い、自分のパートが終わるとまた幕の後ろに隠れる。クールな演出です。可愛い雰囲気でこのライブが始まったこと、すっかり忘れちゃうくらいカッコよかったです。同じセットでライブをしているのに、こうも見せるものを変えられるかね……。スゴい。
13.『メタハンマー』(ショートver.)
これも好きな曲なんですよね……。ここまでショートver.の曲がメドレー的に続いていたんですけど、この曲は特によかった。特に間奏! 間奏がアレンジされてたんですけど、そのアレンジがめちゃめちゃカッコよくて……。あのバージョン、配信してくれないかな。それくらいハマりました。
14.『いただきランチャー』
『メタハンマー』で上がった会場のボルテージを更に上げていくこの曲。ぼくが東北産を好きになったの、こういうとこなんですよね……。アツいライブを体験できる。ぼくはライブでバカになって盛り上がるのが大好きなんで……。東北産、アツい現場です。
~ムービー~
ここでメンバーは一度ステージから捌け、モニターにムービーが映し出される。メンバー同士がお互いにチェキを撮影するという映像だったんですが、あのチェキはどこかで世に出るものですか? 抽選会の景品になったりするのかな……。そして撮影したチェキにメンバーがメッセージや落書きを描いていく。最後に集合チェキに「I decided」の文字を。
15.『I decided』
ここで新衣装に身を包んだメンバーがステージ上に登場し、この曲を披露。いい曲だよね……。パシフィコを満員に導いた今年の新楽曲や、東北産の代名詞ともいえるアツい曲をここまで披露してきたが、一転して歌唱力の高さを見せつける。
16.『負けないうた』
リーダーのかれんくんから一年間一緒に戦ってくれたことに対する感謝が述べられ、「みんなに想いを込めて歌います」という曲振りから始まったこの曲。泣けますね……。この一年負けなかった、勝利に辿り着いた彼女たちによる、『負けないうた』。「青春の色は履き潰したスニーカーの色」を体現したこの一年間を象徴する曲でした。
17.『Symphony』
ブロックの最後に披露されたのは9人でハーモニーを重ねるこの曲。こういう曲って誤魔化しが効かないので、良くも悪くも歌唱力がモロに出てくるんですよね。東北産は個々の歌唱力もかなり高いので、それを見せつけられるようなシーンでした。
~MC~
ここでは今年の振り返りを。まずはるんちゃんと「いぎなりちゃん(年下組)」が今年の感想を。誰もが記憶に残っている『年末への前哨戦』仙台公演でのるんちゃんの「お姉さんがなんとかするから」というMC。これを再現するかのようなMCでした。ここまで頑張ってきたメンバーを褒めるるんちゃん。お姉ちゃんですね、ホントに……。そして後半はるんちゃんを除く「とうほくちゃん(年上組)」にバトンタッチ。ここでの葉月さんのMCが胸に残っています。彼女は兼ねてから去年の『いぎなり伝説への幕開け』公演前にリベンジが告げられていたことに対する不満をこぼしていて。集まってくれた人がいるのに興行を失敗と判断することへの不満を感じたということを言っていた(途中でその判断も飲み混めるようになったとは言っていたけど)。だが今回のMCで、「リベンジという選択を選べてよかった」と言ってたんです。満員にならなかったことを誤魔化して同じようなキャパの別の会場で開催する選択肢もあったけど、リベンジを選べてよかったなと。これ、その通りだと思います。ゆなちゃんはいつもスッと入ってくるMCをしてくれる。
18.『ナイツオブナインズ』
そしてここで新曲、『ナイツオブナインズ』。曲に入る前に円陣を組むメンバーたち。去年の悔しさを歌にした『旅の途中』に対するアンサーソングとも取れるこの曲は、振り付けも素晴らしい。いぎなり東北産の様々な楽曲の振り付けが随所に取り込まれているんです。まさしくここまで歩いてきた東北産の道程を表している。この一年を表すような「出会えて良かったよね 無駄にした物なんて無かったよね」という歌詞。「リベンジ」を掲げて戦ってきた彼女たちが歌う「勝ち負けじゃないなんて泣き言やめるよ」というフレーズ。東北産の”永遠”を見せつけるこの曲、ライブ映像が公開されているのでぜひ皆さん観てください。
19.『東京アレルギー』(ショートver.)
花彩の煽りから入ったこの曲。『ナイツオブナインズ』で静かに盛り上がった心に再度エンジンをかけるパフォーマンスです。惜しむらくは2番がカットされていたこと……。着席、できなかったですね……。
20.『妄想方程式』(ショートver.)
ライブで初めて聴けたかもしれません。この曲も会場を盛り上げる。「あ・あ・あたいがタイガー!」という謎のコールで会場のボルテージは更に上がる。あれは「方程式」と「値」がかかってるってことですか?
21.『Fly Out』(ショートver.)
アッパーチューンのこの曲が会場全体をジャンプさせる。間奏、結構好きなんですよね……。間奏のベース、めちゃめちゃいい。東北産はライブで盛り上げる曲の引き出しが非常に多くて最高です。アゲ曲とアツいライブが好きなぼくが東北産にハマるの、運命でしたね。
22.『BOBBLE POPPIN』(ショートver.)
この曲も……! フル尺じゃなかったのが悔しいです。この曲で会場は完全にダンスフロアと化しました。ギャル杜さんの煽りは人を狂わせる。そしてサビ前のもんちゃんのロングトーン! まさしく大一番で見せつけるかのようなロングトーンに開場は大興奮です。
23.『No Make』(ショートver.)
出ましたね。「イントロが流れると会場が大盛り上がりする」でお馴染みのこの曲。振り付けがクセになるんですよね……。この曲、結構久しぶりに聴けたかもしれない。緩急で魅せるこの曲、もっとライブで観たいですね。
24.『シャチョサン』
やったー! ぼくが一番好きな曲です。去年も披露されたけど、メンバーがみんな2階に行っていたのでモニターを見るしかなかった。今年はステージでパフォーマンスしてくれたのでよかったです。ホントに、一番好きな曲なので……。どうしてこの曲が一番好きなのかは内緒です。理由は言わない。言わないけど、一番好きなんです……。
25.『沼れ!マイラバ―』
これもまた2024年の東北産を支えた楽曲の一つ。3月にリリースされてから、上半期はフリーライブの撮可曲としても活躍した。これもみんな踊れる。『わざとあざと』『沼ラバ』『チョコスプ』、義務教育みたいにみんなが踊れる楽曲です。
~ムービー~
ここでメンバーが捌けると、撮可曲が始まることを知らせる映像が流れる。カメラ持ってきててよかった~。ただ今回は最後列でさすがに望遠でもステージまでは届かないことが分かっていたので、後ろの通路に来るのを期待して通常のレンズで参加しました。
26.『Let's シンガソング』
この曲が撮可になるとはね……。今回みたいに通路を歩いたりするタイプの撮可だと踊ったりもできないので、いつも撮可で披露されている曲じゃなかったのかもしれない。ちなみにぼくの後ろの通路は全然来なかったです。途中でもんちゃんが通ったけど、一瞬だったから上手く撮れなかったな……。あと今回のライブでは、別に撮可はなくてもよかったかも。個人的には撮可はなくてもよかった。フリーライブは集客につなげたり認知を広げるために撮可をしてたけど、ここではステージ上から実力で黙らせるようなライブでもよかったんじゃないかと思う。でもまぁ、パシフィコが埋まったのはフリーライブで撮可を行ったからってのも要因の一つとしてあるだろうし、その撮可が広まって来てくれた人もいるだろうし。撮可で流れてきたものを見て来てくれた人や、拡散してくれた人たちに対する感謝だったのかもしれない。
『いぎなり魔曲』
いぎなり東北産が誇る転換曲。ステージに戻るまでのつなぎとして流れていた。2階にいるメンバーもいたから、移動も大変だっただろうな……。あと今回の魔曲、『年末への前哨戦』仙台公演で使った音源でしたか? メンバーのガヤが入ってた気がする。そんなことを考えている間にメンバーはステージに集結。ギリギリ間に合ってなかった人もいた気がしたが。
27.『ワンダフル東北』
ステージに戻ってきたメンバーが団扇を持っている! ということは……。この曲も盛り上がり定番曲ですね。「おかわりちょうだいわんこそば!」のコールが楽しい。こうやって考えてみると東北産、意味の分からないコールが多いですね……。
~MC~
最後のMCはメンバーが一人ひとり今回のライブの感想を話す。みんながパシフィコを満員にできたことの喜びと、観客への感謝を述べる。ここはやはりリーダー橘花怜の「目的地さえ見失わなければ、全て夢に繋がる道」という
台詞が胸に残っている。東北産が戦ってきたこの一年間は決して楽な道ではなかっただろうけど、それでも勝ちを掴むことができたのはやはり誰一人として目的地を見失わなかったからでしょう。
そしてここで「東北産からのお知らせがあります!」というフリとともにモニターに映像が。そこには4月に日比谷野外大音楽堂でワンマンライブを開催するという告知が。会場は盛り上がり、メンバーが改めてその告知を─。そのときでした。
聞こえてくるのはいぎなり東北産の出囃子。モニターには映像が流れ続けている。そしてマネージャーの”キャプテン”の声でナレーションが。「ここからはメンバーも知らない情報を発表します!」「10周年を前に、あのステージに立っている姿が見たいです!」「やるっちゃー!」「がんばるっちゃー!」。そうして発表されたのは、いぎなり東北産がずっと目標に掲げてきた舞台、日本武道館でのワンマンライブ。
会場は大熱狂。ステージ上では抱き合う9人のメンバー。人が夢を叶えた瞬間に立ち会えたこと、幸せです。
ただこれで終わらないのが東北産。メンバーもサプライズで知らされたため、日付を把握していなかった様子。再度確認すると、「平日じゃん!」と倒れ込む。そうなんです。今回発表された日本武道館でのワンマンライブ、日程は2025年7月9日。この日は水曜日。
「みんな有休取れる?」と確認をしたのち、改めてリーダーのかれんくんより宣言。「いぎなり東北産は2025年7月9日に日本武道館に立ちます!」。そしてそのままかれんくんの宣言で最後の曲へ。天高く叫ぶのはもちろん、「天下一品!」。
28.『天下一品 ~みちのく革命~ 2020ver.』
去年の『いぎなり伝説への幕開け』の1曲目を飾ったこの曲が、そのライブのリベンジを銘打った公演でフィナーレを飾る。この曲、間違いなく会場が一つになっていた。「Let's Go いぎなり東北産!」の歌唱とコールから始まるこのアンセムソングが、会場を特別なものにする。この一年苦しい思いをしてきた東北産を応援するこの曲。この曲は、ある意味皆産の曲でもあると思う。東北産を支える心で、そしてこれから武道館へと向かう東北産と共に走っていく覚悟が全てのコールに乗っていた。「一生懸命やれること信じていれば いつの日か いつの日か 願いは奇跡に変わる」。この歌詞を信じてここまで走り続けてきた東北産の、「いつの日か」を目の当たりにすることができたこの日。決して忘れることはできません。
そしてライブは終了。最後に野音・武道館に向けた意気込みと2024年を一緒に走り抜けてくれたことへの感謝が述べられる。そして最後はもちろん、リベンジには欠かせないあの挨拶。
「以上! うぢら! みちのくのスターダスト、『いぎなり東北産』でがんした! ありがとうございました!」
「「「ありがとうございました!」」」
終演
今回のライブのタイトルは『リベンジライブ』。だがそれと同時に、『いぎなり東北産 2023年大一番ライブ いぎなり伝説への幕開け』でもあったと思う。1年前のあのライブは、終わってなんかいなかった。
1年前に辛酸を舐めてから、いぎなり東北産はパシフィコ横浜を満員にするためにあらゆる努力をしてきたわけですよ。その結果今回はパシフィコ横浜のチケットを完売させることができて。この2つのライブは地続きで、一つのものと言っても過言ではない。
『天下一品 〜みちのく革命〜』で始まり、『旅の途中』で終わった去年の『いぎなり伝説への幕開け』。そのリベンジを冠するライブが『旅の途中』の客入れBGMで始まり、『天下一品 〜みちのく革命〜』で終わる。
セトリの最後にも書いたけど、東北産って最後の挨拶があるんですね。そこでメンバーが「ありがとうございました!」と言った後に、観ている皆産が「ありがとうございました!」と返す。これが東北産のライブのお決まりなんですけど。去年はこれがなかったんです。パシフィコ横浜を埋められなかった悔しさが述べられ、『旅の途中』が披露されて終わった。「ありがとうございました!」できてないんです、ぼくら。それもまたモヤモヤしたままライブを終えることの要因であって。でもむしろそれが、ぼくらにとっては大きなモチベーションになっていたと思う。少なくともぼくはそう。パシフィコを満員にして、今度こそ「ありがとうございました!」を言う。そういうかたちで我々にも目標を与えてくれていたのかもしれない。
そして今回、1年越しにその目標を達成することができた。満員のパシフィコ横浜で、「ありがとうございました!」って言えたんです。このときにぼくの『いぎなり伝説への幕開け』は幕を閉じた。
ただ、今回のライブは最終回ではない。素敵な終わり方だが、あくまで章が終わっただけ。「パシフィコ横浜を満員にする」という目標を達成したばかりの東北産には「日本武道館公演」という次なる戦いが待っている。目指すべきはもちろん、満員でしょう。2023年12月29日に幕開いた伝説がどうなるか、しかとこの目で見届けたいと思います。