プカプカおさかな委員会

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【日記】マジレビュー

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2022年2月4日(89日目/708日目)

マジレビュー

 

 

長々と

 昨日は予約投稿でした。気付いた? 映画を観に行ってた。朝は『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』を観た。タイトルが長くて日記書いてる身としては嬉しいね! かなり特徴的というか、”作り物”感を魅力にしている作品でした。映像の中で雑誌のコラムを展開していくという入れ子構造だからこそああいう表現ができるのかもしれない。好き嫌いは分かれるかもしれないけど、ぼくは結構好きでした。

 

 ストーリーに起承転結は無いというか、オムニバス方式っぽくもあるので何か大きな展開があるとかではないんだけど、だからこそ登場人物一人ひとりであったり、台詞の美しさに寄り添うことができた気がする。この作品は間違いなく「人の物語」であったし、その枠の中で綺麗な空間を創り出していた。観てないと何言ってるか分からないだろ。じゃあ観ろ。ただ映画らしさを求めていくとズレてしまうとは思う。

 

 あとこれは完全に感覚でしかないんだけど、夜に観る作品ではないよな。夜に観る作品じゃないというか、朝の方が圧倒的に向いている気がする。ぼくは朝イチの回で観たんだけど、鑑賞し終わって外に出たときに街が賑わっているのがよく似合うという印象を受けた。この作品はぼくたちの世界のどこかでひっそりと起こっていて、その結果しか我々には届かないけれど、確実にそれは誰かの生活である。だから朝が似合うのかもしれない。

 

 

アウフヘーベン

 夜は『ブルー・バイユー』という映画の試写会に行った。この作品は実際にアメリカで起こっている移民問題の一部を題材にしているんだけど、あまりにグロテスクすぎた。血がドバドバ出るスプラッター映画みたいな意味ではなくて、社会構造がグロテスクすぎる。海外の社会問題を取り上げた作品を観る度に言ってる気がするんだけど、日本だとなかなか起こりえない問題だからこういった作品を観たり、本を読んだりすることが我々が一番問題そのものに近づくことができる手段なのかもしれない。

 

 この作品では主人公とその家族が闘う話だったけど、実際には彼らは多数のうちの1人でしかなくて、この物語と同じようなことが毎日何件も起こっているのが現実。ただだからと言って移民規制を緩和すればいいとかそんな簡単な話ではなくて、上手くバランスを取りながら止揚しなければいけない。不平不満が全く出ないなんてのは不可能なので、なんとか”ちょうどいい”を目指して微調整をしていかなければならない。これが政治の嫌なところではあるけど、問題ってのは大きければ大きいほど解決は不可能に近づくんだろうね。

 

 あとは人の心の動きが良い意味で嘘っぽくてよかった。人って結局フィクションを目指すのかもしれないな。ヒーロー願望とかもそうだし、そもそも「なりたい自分」というものがその段階ではフィクションなので、変わろうとすることは嘘をつくことなんだろうな。それを「偽善」と判断する人もいれば、「成長」と評価する人もいるんだろう。そういう意味ではこれも止揚を必要としているのかもしれない。ただそこまで他者に寄りかかっていいのかという問題もある。いや、その考えすら正しいとは言い切れないしな……。この作品はみんな観てください。それでみんなでこの問題について考えてみよう。道徳の授業みたいだな。

 

 

フォーエバ

 映画の話になるとめちゃめちゃマジメ君になるな。でもその分たくさん書いているので許してほしい。許してほしいってなんだ? なんで読者の許しが要るんだ。何に媚びているんだぼくは。気をしっかり持て。媚びるな。闘え。これは日記なんだ、ぼくの書きたいことだけを書いてやる! 文句あるか! 文句あるなら読むな! ウソで~す。読んでくれ~。

 

 映画だけじゃないな。劇団四季観に行ったときもプロレス観戦したときも同じような感じだった気がする。結局外からの刺激がないとぼくはちゃんとした日記が書けないってことだね。まぁ日記なんてそんなもんだろ。そもそも日記って毎日書かなきゃいけないもんなのかな。なんかあったり考えることがあった日だけ書くとかそういうのでも別に良い気がする。

 

 これを機に一度日記を休止して、活動を見直すのも一つの手かもしれない。休止期間を経て更に成長して戻ってくるか……。でもこの日記って暴走機関車みたいなものなので、一回止まったらそれっきりもう二度と走り出すことはないのかもしれない。休止したらそのまま失踪してしまうかもしれない。帰ってこれないのかもしれない。だとしたら降りない方がいいのか、このレールから。もうこのまま地獄までの片道切符を手に暴走機関車に乗り続けるしかないのか。

 

 さよなら……。